きょうの詩は五月も終わりが近づくと、南から湿りを風となって頬に触れてくる。

湿り風

風が北から南風になって思うのは
梅雨の走り

雨の季節か・・・

曇る空に梅雨の表情こそないが
吹く風に感じる

重い湿り

ああ・・・この風は
嫌な露を知らせるあの風のさわり

その風にみるのは
いまでは忘れ会いたくないひとり。