四季の畦道
四季の畦道を歩くなかで出会う様々なひとたちとの一期一会を文にしています。
今日の詩は梅と競う椿の赤。
藪椿
いまだに人肌が恋しいなかで
春を告げる藪椿の恋
その恋は人目を忍び
頬を染め
仄かな春の暖かさに抱かれ
燃える
その恋は儚く
想いでのなかで薄れる。