今日の詩は梅と競う椿の赤。

 

藪椿

 

いまだに人肌が恋しいなかで

春を告げる藪椿の恋

 

その恋は人目を忍び

頬を染め

仄かな春の暖かさに抱かれ

燃える

 

その恋は儚く

想いでのなかで薄れる。