サモワール(ロシアの伝統的茶道具) | ロゴスキー深沢カフェ日記

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ロゴスキー深沢カフェのサービス担当Kazです!
ロシア料理や中央アジア料理、
グルシア、東欧のワインについてご紹介します!

はい、こんにちは。



前回、ロシア紅茶についてお話しましたが、



ロシア紅茶といえば、【サモワール】です。



と、いうわけで、今日はサモワールについてお話します。



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これは、うちの店にあるサモワールの一つです。


サモワールは簡単に説明しますと、ロシア式茶道具です。


内部でお湯を沸かし、それにより蒸気が発生します。


上部に蒸気を逃がす穴と、ティーポットを置けるスタンドがあり、



そこにティーポットを置く事で、紅茶を常に保温状態に出来るのです。

紅茶自体はとても濃くなるので、手前にある蛇口からお湯を足し、


紅茶を好みの味に薄めます。







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ロシアに紅茶が伝わったのは16世紀後半で、


中国から伝わったといわれています。



ロシアでは紅茶は生産しておらず、ずっと中国から輸入していましたが、


19世紀後半からグルジア、アゼルバイジャンなどで生産が始まったことで、


一般市民でも紅茶を飲むようになり、


一家に一台はサモワールを置くようになりました。


そして、ロシアは紅茶大国となったのです。



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ロシアでのティータイムは、


皆でサモワールを囲って紅茶を飲みます。


ですから、ロシアの食卓の写真やティータイムの写真、絵などでは、


必ずと言っていいほどサモワールが写っています。




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ジャムをたっぷり塗ったクッキーなどの甘いものと一緒に紅茶を飲みます。



ポーランドでもサモワールがあり、


昔は今のロシアのサモワールと同じ形でしたが、


今は大きなポットの上に小さなポットを置くという独特な形に変わったようです。



トルコでも、2段式のティーポットがありますが、


こちらもサモワールと関係があるそうです。



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サモワールはいつ誕生したのか・・・。


実はまだハッキリしていません。


18世紀後半という説もあれば、前半という説もありますが、


少なくとも18世紀に誕生したというのは、ほぼ間違いないでしょう。



モンゴルの【火鍋】を元に作られたといわれていますが、


英国の【ティーアーン】という道具を元に作られたとも言われています。



サモワールは、まだまだ謎の多いですが、


ロシアの紅茶文化は、サモワールと共に歩んできた事は事実です。




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うちの店にある飾り用のサモワールです。


オリンピックのマークが入っていますが、

僕はよく知りません・・・。すみません・・(;´Д`)ノ






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【ミニ・サモワール】


高さ10cm程のミニチュア・サモワールです。


残念ながら、お湯は沸かせません(笑)




これでサモワールの話を終わります(・∀・)!