かたまちの ひかしつむかた
   たそかれか そたたかむつし かひのちまたか

(片町の 日が沈む方 黄昏が そだたかむ辻 佳美の巷が)

解説

片町(かたまち)は「道路の片側にだけ家が建ち並んでいる町。片側町。」、方(かた)は「方角。方向。むき。」、黄昏(たそがれ)は「夕方の薄暗い時。夕暮れ。」、そだたくは「語義未詳。‘そ’は十分にの意、‘たたく’は‘手たく’で手を働かせる、すなわち抱く意で、しっかり抱きしめる意か。一説に、愛撫すること、また軽くたたくの意。」、辻は「道路が十字形に交わる所。四つ辻。十字路。」「人が往来する道筋。街頭。」、佳美(かび)は「りっぱで美しい・こと(さま)。」、巷(ちまた)は「町の中の道路。また、にぎやかな所。まちなか。転じて、世の中。世間。」の意味です。

余談

この歌は、池田綾子さんのアルバム「オトムスビ」の中にある「空の欠片」を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。アニメ「電脳コイル」のEDテーマです。