なかきよて へすはてきなく
  よものみの もよくなきては すへてよきかな

(永き代で 圧す場敵無く 四方の海の 面良く凪ぎては 全て良きかな)

解説

圧す(へす)は「押しつぶす。押さえつける。」「圧倒する。屈服させる。」、敵(てき)は「戦い・競争・試合の相手。」「害を与えるもの。あるものにとってよくないもの。」、四方(よも)は「東西南北、また、前後左右の四つの方向。しほう。」「あちらこちら。また、いたる所。」、海(み)は「‘うみ’の音変化。」、面(も)は「おもて。表面。」、凪ぐ(なぐ)は「風がやんで波が静かになる。風波がおさまる。」「天候が穏やかになる。よく晴れわたる。」の意味です。

余談

この歌は、霊界物語の下記部分を読んで、それをモチーフに書いた歌です。

『霊界物語 第23巻 第3篇 有耶無耶 第13章 捨小舟』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


雑感

思うに、「高姫」は体主霊従的な人間の姿の総称なのかもしれん。

下記参照。

『霊界物語 第1巻 発端』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


ネタバレになるので、あまり詳しくは書かないが、高姫の最後の姿は、体主霊従的な人間の末路の姿でもあるように感じる。

元々は聖地にいて、天津祝詞も唱えるし、激しい水行などもするし、高い位の神様からお言葉も頂き、一度は涙を流すほどの改心さえしたのに、結局ああなってしまったのは、ひとえに普段からの心の持ち方が悪かったのが原因だったのではなかろうか。

一霊四魂の直日(なおひ)には「省みる」の働きがあると言われるが、これがないと最後ああなってしまうのかと思うと、末恐ろしい。

そう考えると「慢心」と「鼻高」ほど怖いものはないな……。