よのくろみ こかいすくれは
  つありけり あつはれくすい かこみろくのよ

(夜の黒み 巨海過ぐれば 津有りけり 天晴れ鼓吹 加護弥勒の世)

解説

黒み(くろみ)は「黒いこと。黒い色。」「黒い部分。また、暗い所。」、巨海(こかい)は「大海。きょかい。」、津(つ)は「船が停泊する所。また、渡船場。ふなつき場。港。」、天晴れ(あっぱれ)は「感動したり、ほめたたえたりする時にいう語。」、鼓吹(くすい)は「鼓や笛を奏すること。楽器を奏すること。こてき。」、加護は「神仏がその力によって衆生を守り助けること。」、弥勒の世は「弥勒菩薩が兜率天(トソツテン)から天降って人間世界に現れ,衆生(シュジョウ)を救うという未来の世。」の意味です。

余談

この歌は、霊界物語の下記部分を読んで、それをモチーフに書いた歌です。

『霊界物語 第78巻 第2篇 焼野ケ原 第11章 初対面』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


雑感

ミロクの世の到来を言祝ぐ歌です。

イメージとしては、長い長い夜の暗い海を渡って、それが過ぎて明け方になった頃には、(弥勒の世の)陸地が見えて来て、さらに近寄ると港があり、その港に着くと、鼓笛隊が「弥勒の世へようこそ!!」と言わんばかりに、大歓迎の意を示している、といった感じです。

下記参照。

『霊学№85 そもそも神は言葉の【言】は何を意味しているのか?』(「人に内在する良心神(神言会)」さん)