しこひとに よみのくろみの
  うせてはて せうのみろくの みよにとひこし

(醜人に 黄泉の黒みの 失せて果て 詔の弥勒の 御代に飛び越し)

解説

醜(しこ)は「醜悪なもの、憎みののしるべきものなどにいう。また、卑下の気持ちを込めて用いることもある。本来は、他に、強く恐ろしいことの意もあり、神名などに残る。」、黄泉は「黒い部分。また、暗い所。」、果ては「終わり。最後。しまい。」、詔(しょう/せう)は「天子の命令。みことのり。」、飛び越すは「順序を越して上へ進む。」の意味です。

余談

この歌は「大神 五重之音調」の中にある「ウシワカ登場」を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。

雑感

ミロクの世の到来を言祝ぐ歌です。

大正の時代に書かれた「瑞能神歌」と呼ばれる有名な予言歌があり、第二次世界大戦の様子が描かれているものがある。

『王仁文庫 第三篇 瑞能神歌 大本神歌』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


そして、その続編に「続・瑞能神歌」というものがある。

『続瑞能神歌』(「ONIKEN情報センター」さん)


---------------------

(昭和二十二年後未発表分)

     五

時機過ぎ往きし迦過なれば 叢雲はれざる言霊閣や
自己も自己もと我魂のみ 憐れすげなく事象かし
速秋津峠を前に視て いまだ悟れぬ言霊馬鹿ぞ
世も大本も今は多駄 頭と口の宗教ぞ
直日の御魂と瑞御魂 現われ若木日本魂
上と下との変換る さまぞ筆に止めおく

     六

近江の幽山にたちこめし 魂の邪霊の重なりて
今は九尾の本姿 世界の隅にまたがりて
組んづほぐれつのたうつる 姿は憐れ曲津状
我と我が身を迦身合ひて その行様のすさまじさ
やがて現と世に知らし 時ぞ今にと迫り来る
シベリア狐は死にたれど 魂の邪霊は様々に
妖霊呼んで東天は 北から攻め入る非道さよ
オーツク海や千島舟 樺太島とゆさぶりて
雪割草の間より 暗雲低く仇鳥の
舞ひ降り上る恐ろしさ 北海道から三陸へ 
なだれの如く押し寄する ここをセンドと聯合の
獣の庭や神の国 花のお江戸は原爆や
水爆の音草もなく 一望千里大利根の
月の光ぞ憐れぞかし 残るは三千五百万
赤き自在天主の旗のもと どっと攻め入る雨利加の
アラスカ浴びる人も無く 非義非道の場所せまく
自棄と破壊に轟きて 哀れくずるや星条旗
血潮に赤き統一も 一年余年の殺りくも
ここに終わりて神の子は 再び原始に返るぞかし
東天光も今はなく 物質界の曲津神
狂人の如くふるまいて 世は様々の相尅ぞ
世の大本も散り失せて 月の輪台の影あわれ

お影信心けしいたる 信徒も今ははなれさり
直の三千五百人 残る教の幕開きは
この時からと高熊の 山の五十鈴川や清水谷
国常立の大神の 岩戸開きはこの時ぞ
固き巌に手をかけて 振ふて落とす地獄道
ノアとナオとの水火霊 現はれ出てゆすぶれば
一天俄かにかき雲り 矢を射る如く流星の
地球に向って落ち来る 大地一度に振動し
吼へば地軸の回転も 止るばかりの大音響
物質浄土は忽ちに 地獄餓鬼道修羅と化す
山は崩れて原野さけ 人は憐れに呑み込まる
身の毛のよだつすさまじさ 今明らかに書きおくぞ
三段いよいよ開く時 三千余年の昔より
国の御祖の選まれし...

     --欠落不明部分--

     七

やがて治まり春となり 荒びし地上に青草の
萌え出る頃や三十年 神代乍らの祭政一致
開き始めて日の本の 月照山の高天に
始めて出身や日之出神 瑞の御霊を千別して
日の出は磨く治めゆく ここに従う三五の
人の心ぞ尊かし 宇宙を拝し宣りませば
世界は輝き自転の 東に向ひてふし拝む
地上天国この時ぞ 五年を経れば現はれぬ
皇大神の神力と 真の信にて愛善の
花と梅との花ひらき 真心のみぞつくしませ
惟神 神は我らと共にあり 風致に迷ふ事もなく 
教団ならぬ神の道 信愛せられる人々と
王仁の身魂の願い事戒しむ
ああ惟神々々御魂幸倍座しませよ

---------------------

『続瑞能神歌』は、出口王仁三郎聖師の死後に出て来たもので、一部ではニセ書とされている……のだが、内容があまりにタイムリーなので載せることにした。

というのも最近、「九尾(きゅうび)の狐(きつね)」の伝説が言い伝えられる栃木県那須町の国指定名勝史跡「殺生石(せっしょうせき)」が二つに割れたニュースが飛び込んで来たからだ。

『九尾の狐伝説の「殺生石」が真っ二つに割れる 「不吉の前兆か」「むしろ力が弱まった」』(「yahooニュース」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/12078e917e6790e51a53bb557e84c7dab63e16e5

霊界物語や日月神示では三大悪神というものが紹介されており、九尾はその内の一つにあたる。

・金毛九尾白面の悪狐
・六面八臂の邪鬼
・八頭八尾の大蛇

下記参照。(三大悪神の説明)

『霊界物語 第1巻 第2篇 幽界より神界へ 第18章 霊界の情勢』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」)


『霊界物語 第4巻 第6篇 宇宙大道 第36章 天地開明』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


『霊界物語 第15巻 第2篇 古事記言霊解 第11章 大蛇退治の段』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)

 


続瑞能神歌では『今は九尾の本姿』とあり、九尾の封印が解かれたであろう今と時期が一致する。

また『シベリア狐』とあるが、プーチン大統領は下記ブログによれば、キツネとたとえられている、とある。

下記参照。
『理由の如何を問わず、プーチンの死とともに、日本を含む「敵国」に1600発の核ミサイルが発射される』(「tokaiama20」さん)


『シベリア狐は死にたれど~~』の部分については、いろいろと解釈できるだろうが、一つの可能性として、プーチン大統領の死後、いよいよ世界の軍隊が北から攻めて来る、という事態が考えられる。

さらに

『北海道から三陸へ なだれの如く押し寄する ここをセンドと聯合の 獣の庭や神の国』

とあり、聯合(連合)の言葉があることから、国際連合軍が足並みそろえて日本に攻めて来る様が描かれている。

『センド』はおそらく「先途」で、意味は「将来。前途。また、その目標。」「物事の終局。最後。人の死。最期。」「勝敗や成否を決する分かれ目。瀬戸際。」となる。ここを天下の分かれ目と、総攻撃をしかけてくる、という意味になるかと思われる。

また日月神示などでもかねてから、三分の一となる、と書かれてあるが、続瑞能神歌でも『残るは三千五百万』とある。

つまり、残る(3分の1)が3500万だから、この時点の前提として、日本の人口総数が3500万×3で1億500万人程度だ、ということになる。

今の日本は人口減少傾向が著しいが、今年2022年2月時点(概算値)では、まだ1億2000万以上は保たれている。

『人口推計(令和3年(2021年)9月確定値,令和4年(2022年)2月概算値) (2022年2月21日公表)』(総務省統計局)

 

だが、上記の人口統計の図を見てみると、ここ1年余りの減り方が尋常ではない。

加えて下記ブログによれば、2025年の日本の総人口予測は1億304万人となっているそうだ。

『これは「副作用」ではなく「本作用」だと認識しながら、人類類史上最大の事象がディーガルの分析した未来予測へと推し進める惨状を見続ける日々』(「in deep」さん)


その他『赤き自在天主の旗のもと どっと攻め入る雨利加の アラスカ浴びる人も無く 非義非道の場所せまく 自棄と破壊に轟きて 哀れくずるや星条旗 血潮に赤き統一も 一年余年の殺りくも ~~』ともある。

アメリカは内乱によって国が崩れるとあり、一方、中国はこの戦争によって統一を果たし、1年余り、日本で大虐殺を繰り広げる様が描かれていて、想像を絶する凄まじさだ。

一方、別のブログでも「続瑞能神歌」の内容が紹介されている。だが、内容や歌の流れが少し違っている。

『続・瑞能神歌』(「moto MEMO BOX」さん)


これも一つの説として解釈すると、まずプーチン大統領の死後、ロシア軍が北方領土、北海道、三陸へとなだれこんで来ると同時に東京に原爆・水爆を投下。

「一茫千里大利根の」とある通り、大利根(埼玉県)から見た風景周り全部、建物が消え失せて一望(一茫)できる状態となっていることから、首都圏は人っ子一人いるかいないかぐらいの、軒並み全滅の状態、という解釈ができる。そうして、日本の人口が3500万となってしまう。

おそらく、この時点では世界経済の枠組みが「金本位制」となっていることから、日本近海に眠る天文学的な海底資源を、既に日本に攻め込んでいるロシアに独り占めさせてはならじと、これまでの日米同盟をあっさりと裏切る形で、アメリカが同じように、アラスカを通って、北から日本に攻め込んで荒らしに来るが、既に壊滅的な被害を受けている北海道・東北地方では、もう日本人はほとんど居らず、大きな実りを得られない、ということだろう。

それどころかアメリカは、その時点で既に国内が内乱状態となっており、全米各地の蜂起と自暴自棄的な行動から、国が内から破れてしまって、100年余り続いた世界一位の座から落ちてしまい、没落してしまう。

「赤き自在天主の旗のもと」とあるので、赤化(=共産主義化)したアメリカ、とも読み取れる。ちなみに自在天とは一般的には仏教の神を指すが、霊界物語では北米大陸に降りた神を指す。
 

一方、中国は中国で、台湾侵攻と、どさくさにまぎれての日本本土上陸に始まり、あらゆる大虐殺を行った上での中国統一を果たすが、その果たした先から、今度は国民同士の利益の奪い合い、共産党幹部達の権力闘争が激化して、こちらも国が内乱状態となり、果ては分裂してしまう。

その後は、宇宙から流星が落ちて来て、地球の自転が止まるばかりの大音響が響き渡り、山は崩れ、大地は割れて、残った人々がその中へ呑み込まれていく。

……という、もう開いた口がふさがらない状況が書かれてあるが、ちょっとこの結末だけは、本当に勘弁してもらいたい。

今回、書いた歌では「黄泉の黒み」とあるが、下記ブログでは「黄泉比良坂」に「せかいのおうとうげ」のルビが振られている。

『「人民三分になるぞよ」のお筆先について』(「瑞霊に倣いて」さん)

 

また霊界物語では「黄泉比良坂の戦い」という言葉が出て来るが、これはいわゆるハルマゲドンのことでもあるようだ。

歌では「醜人に 黄泉の黒みの 失せて果て」としたが、我々は、そう遠くない未来に横たわっている、この最悪の結末とは全く別の良い未来を、何としてでもここに開かなければならない。

日月神示では、悪神もまつれ、と書かれてある。

『今度の建替は敵と手握らねばならんのぢゃ、敵役の神々様人民よ、早う尋ねて御座れ、この方 待ちに待って居るぞ。引張ったのでは、心からでないと役に立たんのぢゃ、此の神示十三の巻からは肚の中の奥まで見抜かんでは、見届けんでは見せて下さるなよ、今にいろいろ身魂集まって来るから十二の巻も申し付けてある様にちゃんとしておいて下されよ。御剣(みつるぎ)の大神、黄金(こがね)の大神、白銀(しろがね)の大神と称へまつり結構結構ぞ、結構致しまつりくれよ、オロチ、九火(キュウビ)、ジャキ、の三大将殿の御力まつりて弥栄よくよきに動くぞ、ひらけ輝くぞ、一火@(ひかり)の御代となるぞ。』(梅の巻 第一帖)

八頭八尾の大蛇は、日本神話にもあるように、その尾っぽから草薙剣が出たので「御剣(みつるぎ)の大神」、金毛九尾白面の悪狐はその毛色が金色なので「黄金(こがね)の大神」、六面八臂の邪鬼は、霊界物語ではユダヤの土地に降りたとあり、ユダヤと言えば銀行(即ち金融)なので「白銀(しろがね)の大神」かと思われる。

とにかくまあ、悪も抱き参らせよ、とある。

『今日(こんにち)までの御教は、悪を殺せば善ばかり、輝く御代が来ると云ふ、これが悪魔の御教(みおしへ)ぞ、この御教に人民は、すっかりだまされ悪殺す、ことが正しきことなりと、信ぜしことのおろかさよ、三千年の昔から、幾千万の人々が、悪を殺して人類の、平和を求め願ひしも、それははかなき水の泡、悪殺しても殺しても、焼いても煮てもしゃぶっても、悪は益々ふへるのみ、悪殺すてふ其のことが、悪そのものと知らざるや、神の心は弥栄ぞ、本来 悪も善もなし、只み光の栄ゆのみ、八股おろちも金毛も、ジャキも皆それ生ける神、神の光の生みしもの、悪抱きませ善も抱き、あななふ所に御力の、輝く時ぞ来たるなり、善いさかへば悪なるぞ、善悪不二と云ひながら、悪と善とを区別して、導く教ぞ悪なるぞ、只御光の其の中に、喜び迎へ善もなく、悪もあらざる天国ぞ、皆一筋の大神の、働きなるぞ悪はなし、世界一家の大業は、地の上ばかりでなどかなる、三千世界大和して、只御光に生きよかし、生れ赤児となりなりて、光の神の説き給ふ、誠の道をすすめかし、マコトの道に弥栄ませ。』(海の巻 第五帖)

合気道の創始者「植芝 盛平」も、また大本出身だが、その直弟子の「塩田 剛三」という人が「合気道で一番強い技はなんですか?」と聞かれ、こんなことを言ったそうな。

「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」

世界はやたらと難しい方向に向かっているが、みんな仲良くして楽しく暮らせば、もうそれだけでいいじゃないか、とも思う。

下記参照。