なかきよの やまさくらはな
  ひかりけり かひなはらくさ まやのよきかな

(永き代の 山桜花 光りけり 佳美な原草 真屋の良きかな)

解説

山桜花は「ヤマザクラの花。また,山の桜の花。」、佳美は「りっぱで美しい・こと(さま)。」、真屋は「棟の前後二方へ軒をふきおろした家。切妻造り。」の意味です。

余談

この歌は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T」の中にある「Fish - Silent Cruise」を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。

雑感
 

いつぞやの八月六日に書いた歌です。

戦前、山桜花のように潔く散るのが国民の姿と、愛国心を強要され殺し殺されていった一般の人々は、無事安らかな世界に行けたのだろうかと思う。

ところで原草という文字は辞書にはなかったのだが、ここでは原に生えている草と解釈したい。原は高天原、草は民草に通じる。

田舎の素朴な生活ではないが、せめてあの世では山桜花が咲いている自然に囲まれながら、心穏やかな生活をしているものと思いたいものだ。