なかきよの とほねさかせは
あしもても しあはせかさね ほとのよきかな
(永き代の 遠音探せば 足も手も 幸せ重ね 程の良きかな)
解説
遠音(とおね)は「遠くから聞こえて来る音。また、遠くまで聞こえる音。」、探すは「中にある物を表し出す。」、程(ほど)は「ちょうどよい程度。適度。」「具合。情勢。ようす。」「ある広がりをもった時間。あいだ。」「ある広がりをもった空間。あいだ。」「大体の場所。あたり。」の意味です。
余談
この歌は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T」の中にある「Fish - Silent Cruise」を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。
雑感
「永き代の 遠音」とは、永遠の世界の、その遠い遠いどこかから聞こえて来る音(響き)であり、同時に今ここから永遠の世界へと聞こえていく音(響き)である。つまり永遠と今この瞬間とが混在している感覚のこと。
また探すは「手偏+深」であるので、歌の流れから「遠音探せば」の意味を汲み取ると、今この瞬間と永遠とが混在している感覚を、さらに深めてここに表出する、という意味に取れる。ちなみに「探」の右の部分は、子宮に手をいれ深い胎内から赤子をまさぐりだす象形なのだそうだ。
恰も子宮から赤子を取り出すがごとく、マトリックス(仮想現実)から永遠なる今を取り出すというわけである。
「足も手も 幸せ重ね」となっているのは、この永遠なる今の奥の奥に入ることで、その中で幸せを重ねる(更新する)のみとなるということだ。「程の良きかな」は、そうして幸せを重ねるだけの目の前の世界が程良い様を示しているということ。
歌とは直接関係ないが、下記法話を読み返してみると改めてすごいと思った。
『梵鐘に聞く』(紫雲寺さんより)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/shiunji/bougai/ikimatsu/ikimatsu1.html