ゆめちをこえて うふすなの
やしろまゐれは そよくねに
あさきりけむる たいせんへ
もとつおほかみ ゑわらひぬ

夢路を越えて 産土の
社参れば 戦ぐ音に
朝霧煙る 大全へ
元津大神 咲笑ひぬ

解説

夢路(ゆめぢ)は「夢を見ること。また、夢。」「夢の中で行き来すること。また、その道。」、産土(うぶすな)は「その人の生まれた土地。生地。」「‘産土神(うぶすながみ)’の略。」、社(やしろ)は「神をまつってある建物。神社。」、戦ぐ(そよぐ)は「風に吹かれて草や木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動く。」、音(ね)は「物の発する快い響き。」、朝霧(あさぎり)は「朝方に立つ霧。」、煙る(けむる)は「雨・霧・霞(かすみ)などで辺りがぼんやりする。」、大全(たいぜん)は「十分に完備していること。十全。」、咲笑ふ(ゑわらふ)は「わらう。また、声を立てて笑う。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画の曲を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。

『組曲「白山」神厳の杜』(you tubeより)
https://youtu.be/1AYICYEWDTk