あまのいはやと ひらきなし
わうゐすへかみ ねろおりぬ
をふるさんせに よちゆえつ
ゑむもくほこそ めてたけれ

天の岩屋戸 開き成し
王威皇神 嶺ろ降りぬ
終ふる三世に 輿地愉悦
咲む木母こそ 目出度けれ

解説

天の(あまの)は「天にある。天の。天上界に所属する。あめの。」、岩屋戸(いわやど)は「岩屋の入り口。いわと。」、王威(わうゐ/おうい)は「帝王の威厳。王の威光。」、皇神(すべがみ)は「神を敬っていう語。すめかみ。」、嶺ろ(ねろ)は「峰(みね)。」、終ふ(をふ)は「終わる。果てる。」、三世(さんぜ)は「三つの世、すなわち前世・現世・来世、また過去世・現在世・未来世など。三際。三界。三生。」、輿地(よち)は「大地。地球。全世界。」、愉悦(ゆえつ)は「心から愉快に思って喜ぶこと。」、咲む(ゑむ)は「つぼみがほころびる。花が咲く。」、木母(もくぼ)は「梅の異名。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画の曲を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。

『組曲「白山」御阿礼』(you tubeより)
https://youtu.be/y62xUiHEuMA

雑感

三千世界一度に開く梅の花

ということで、ミロクの世の到来を言祝ぐ歌です。