ふかきうなそこ たつみやの
おとひめさまも あらはれぬ
ちわくけいりん ねにすゑて
よるへゐゆえし せろをほむ

深き海底 竜宮の
乙姫様も 現れぬ
道別く経綸 根に据ゑて
寄る辺慰諭良し 世路を踏む

解説

海底(うなぞこ)は「海の底。」、竜(たつ)は「‘りゅう(竜)’に同じ。」、道別く(ちわく)は「進路を開く。」、経綸(けいりん)は「国家を治めととのえること。また、その方策。」、寄る辺は「身を寄せる所。頼りとする所。」、慰諭(ゐゆ)は「なぐさめさとすこと。」、良し(えし)は「よい。いい。」、世路(せろ)は「世渡りの道。世渡り。世の中。せいろ。」、踏む(ほむ)は「‘ふむ(踏む)’に同じ。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画の曲を聴きながら、それをモチーフに書いた歌です。

『組曲「白山」神厳の杜』(you tubeより)
https://youtu.be/1AYICYEWDTk