しらゆりの みなきはありて
  かみのその みかてりあはき なみのりゆらし

(白百合の 水際有りて 神の園 見がてり淡き 波乗り揺らし)

解説

白百合は「花の白いユリ。白いユリの花。」、水際は「みずぎわ。みぎわ。」、見がてりは「見ながら。見るついでに。」の意味です。

余談

この歌は、ゲームluv waveの中にある「stream memory」(ブート画面でのBGM)を聴きながら、それをモチーフに描いた歌です。

雑感

ユリ(ゲームに出て来るキャラ)をモチーフに歌を書きたかったのだが、ちょっと違うものが出て来てしまった。が、それなりにうまくまとまってしまったので掲載。

イメージとしては、白百合が咲いている神園を横目に見ながら、舟を漕ぎ揺らしている、というもの。

だがちょっと納得いかないので、無理やりゲームとこじつけてみる。

そもそもユリは赤ん坊の頃、湾岸にある埋め立て地(?)の膨大なゴミ捨て場に捨てられていた。そこをホームレスに偶然見つけられた。名前は知らなかったが、包まれている白い布がユリのように見えたのでユリと名付けた、とかいう説明があったように思う。

そう見ると、「白百合」はユリ、「水際有りて 神の園」は湾岸にある膨大なゴミ捨て場、「淡き 波乗り揺らし」はホームレスが、波の音にあわせるようにしてユリを揺り動かしながら、あやしている様、と解釈できるかと思う。

ホームレスにとって、これまでそこは単なるゴミ捨て場だったが、ユリを見つけた瞬間、神の園に見えたのかもしれない。神の園というと大げさだが、ユリと出会ったことで何らかの生きがいを見つけたのだろう。だからこそ、ユリを自分の子のように育てあげたのだと思う。