きれいごとでは政治は動かない | スピリチュアルな日々

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いま世界が変わる、全てが変わる。

NHKで明治の政治家、陸奥宗光を紹介していました。

特に欧米との不平等条約の改正に力を入れたことを中心に描いていました。

 

神戸海軍操練所に参加し、亀山社中にも参加。

あちらこちらに故知を得て情報網や、知識網も多彩。

資金調達能力にも長け、当時としては珍しい人物です。

 

誰が交渉してもどうにもならない条約改正をメキシコを皮切りに、一番難しいイギリスを納得させる成果をあげました。

きれいな話で終るのですが、ちょっと引かかったのはイギリスと調印した1894年7月16日です。

この年に日本は清と戦争を始めます。

7月25日には戦闘を始め、宣戦布告が1894年8月1日。

これはどうみても関係がある。

 

当時欧米は世界に植民地を広げていました。

清は未開で広大ですから当然ターゲットになります。

イギリスにすればロシアの南下政策が問題で、ロシアを抑えるには日本と手を組むのが一番です。

清も立場は判っており、フランスから鉄鋼艦の艦隊を買っていました。

日本は木造艦しかなく、清やロシアに脅威を感じていたのでイギリスから鉄鋼艦を買いあさります。

イギリスからすれば日本との条約改正など負担などなく、世界戦略からすれば日本を巻き込むよい手段です。

 

日本は清に勝ち、10年後にロシアとの戦いに勝利する。

それらの裏にはイギリスが暗躍しているのでありました。

 

面白くないのは恩恵を受けないアメリカでした。

戦争終結の仲介をとった際、勝利の報酬を日本に与えず、その後日本とイギリスとの関係を断たせ、日本の力を削ぎます。

 

これを恨んだ日本は20数年後アメリカと戦うことを選択するのでした。

歴史はずっと繋がっているのでした。

 

そして日本は丸焼けになる。