180分の長い映画ですがおもしろかった。
展開が早く、おおよそ歴史上何が行われたか知らなければ追いつかないかもしれません。
オッペンハイマーはアメリカで核爆弾を開発主導した人物です。もちろん国家主導です。
当時ドイツのヒトラー率いるナチスも原子爆弾を開発していたので、早く開発したほうが相手国に使用して勝利することを目論んでいました。
実は日本も研究していましたが、欧米とは科学レベルも違いすぎました。
オッペンハイマーは原爆開発後、その威力をアメリカだけが保有することに懸念し、ソ連に情報を流していたとするのが一般的に知られていました。
ところがそれほど単純なことではなかったようです。
後半日本の話題がかなりでるので、日本公開が慎重だった意味が分かります。
人間のあまり善意のない面が淡々と綴られるのがクリストファー・ノーラン監督らしい。
ハッピーな映画を観たい人向けではありません。
出演俳優が豪華です。
「われは死なり、世界を破壊する」
プーチン大統領の核ミサイルによる度重なる脅迫が、この言葉を尚更冷えびえしたものに染みこませます。