千葉で地震が目立っています。
プレートがすべっているといいます。
銚子に流れ込む利根川は、日本を貫く中央構造体という断層です。
利根川河口に近い両側に香取神宮と鹿島神宮が鎮座しています。
両神宮とも鎮め石を祀っています。
鎮め石は直径20~30㎝程度の石で、地下がどうなっているかと江戸時代に水戸黄門様が鹿島神宮の鎮め石を掘らせました。
いくら掘っても底が見えず諦めたと伝わっています。
地下から上がった溶岩が固まり、地上に現れた先端が鎮め石です。
ちょっと掘っても全体をつかむことは難しいのです。
先日利根川沿いの香取神宮と鹿島神宮を紹介した番組で、両神宮の鎮め石の写真を並べた画像を見ました。
利根川を挟んでいるとはいえ距離は近いのに、石の種類が違うことに気が付きました。
香取神宮はつるつるしているのに、鹿島神宮はごつごつしているのです。
香取神宮は利根川の脇ですから、断層から溶岩がでているのでしょう。
つまり相当深いところから噴出して酸化ケイ素(大きな結晶は水晶と呼ばれます)硬い物質が少なく粘度の低いマグマが供給源と思われます。
逆に鹿島神宮は地表面に近い(とはいえ60㎞ぐらいあるかもしれません)地殻でできた溶岩と推測されます。
いままで出どころは同じと思っていたので意外でした。
鹿島神宮の鎮め石
香取神宮の鎮め石