名曲百選第五章(83)河原の散歩道の写真と独特の個性を感じる2曲・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

日々の生活(くらし)に音楽を♪

俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

今回は 川原の散歩道で撮った写真です。

 

マリーゴールドの花の蜜を吸う ツマグロヒョウモンのオス。

 

 

シロツメクサに ルリシジミ。

 

 

アオサギの幼鳥。

親鳥がエサを運んできた所です。

木の高い所にたくさん巣を作っています。

 

 

こちらは 高い木の天辺にいた ゴイサギの幼鳥。

羽の模様から ホシゴイとも呼ばれています。

幼鳥ですが、見た目は おじいちゃんのようですね。

 

 

今年の夏も河原の柳の木で発見しました。

ノコギリクワガタのノコ君とノコちゃんのペア。

産卵を控えて ノコちゃんが たくさん樹液を吸い、

それを大切に守るようにしている ノコ君。

美しいですね。

 

 

-----------------------------------------------------------

 

クワガタ虫の歌って あるのかどうか、私は知らないですが、クワガタ虫の永遠のライバルである カブト虫の歌なら 幾つか知っています。

 

カブトムシ/aiko

 

1999年にリリースされた aikoさんの4枚目のシングルで オリコン8位のヒットとなりました。

 

aiko さんの作る曲は、歌詞もメロディも独特ですよね。

この曲も自分をカブトムシに例えるわけですから。

普通、女性は綺麗な物や美しい物、あるいは可愛らしい物に例えたがると思うのですが、カブトムシと言うのはむしろ男性的な感じです。

 

そういう余人にはない独特の個性的な発想というのは、音楽をはじめアーティスティックなものを創作される方にとっては、協力な武器になると思います。

 

見た目は強そうに見えるカブトムシも外側の武骨な鎧を外せば、内面は寂しがり屋で弱いのかもしれません。

強く見えるものほど、孤独になりがちです。

本当は弱いのに強がっている寂しがりやの自分をカブトムシに例えたのでしょう。

 

少し癖のあるあなたの声 耳を傾け

深い安らぎ酔いしれるあたしはかぶとむし

琥珀の弓張月 息切れすら覚える鼓動

流れ星ながれる 苦しうれし胸の痛み

生涯忘れることはないでしょう

生涯忘れることはないでしょう

 

あなたと一緒に過ごした、あなたとの大切な想い出・・・

人を好きになった時の切ない想いがジワッと心に溢れてくるようなサビのメロディが、とてもいいですね。

 

 

そして もう一曲。

 

ゼンマイじかけのカブト虫/井上陽水

 

1974年にリリースされた井上陽水さんの傑作アルバム 『二色の独楽』 に収録されていた曲です。

曲自体は、ファーストやセカンドアルバムの頃のごく初期の陽水さんを彷彿させる曲ですが、歌詞が重く、

凄過ぎます。

 

カブト虫 こわれた
一緒に楽しく遊んでいたのに
幸福に糸つけ
ひきずりまわしていてこわれた

白いシャツ汚した
いつでも気をつけて着ていたのに
雨あがり嬉しく
飛んだり はねたりして汚した

青い鳥逃がした
毎日 毎日 唄っていたのに
鳥籠をきれいに
掃除をしている時逃がした

 

1番の歌詞でカブト虫を少年時代の幸福の象徴として描いているわけですね。

その幸福の象徴が、糸をつけて引きずって遊んでいたら壊れてしまった・・・

 

2番の歌詞の白いシャツは、大切にしてるものの象徴として使われているのでしょう。

その大切にしているものが、汚れてしまった・・・

 

3番の歌詞も 1番の歌詞と同じように幸せの象徴である青い鳥を逃がしてしまった・・・

 

「こわれた」とか「汚れた」とか「逃がした」とか、そういうネガティブな事実認識だけで、それによって悲しいとか切ないとか感情を表現する言葉は意識的にまったく使っていませんが、掛け替えのない物を失った深い喪失感みないなものを感じます。

 

そして、この歌の結論である4番の歌詞。

 

君の顔 笑った
なんにも おかしい事はないのに
君の目が こわれた
ゼンマイじかけのカブト虫みたい

 

何もおかしい事はないのに笑った君の顔を見て、

自分への作り笑いだと知り、君との愛も終わった事を

悟ったわけですね。

 

ゼンマイじかけのカブト虫が、本物のカブト虫でないように、君との愛も本物ではなかったという事なのだと思います。

 

さらに ゼンマイじかけのカブト虫が壊れてしまうように、幸福も愛も儚いものなのかもしれません。

 

 

 

カブトムシ

作詞 AIKO
作曲 AIKO

悩んでる体が熱くて 指先は凍える程冷たい
"どうした はやく言ってしまえ"そう言われてもあたしは弱い
あなたが死んでしまって あたしもどんどん年老いて
想像つかないくらいよ そう 今が何より大切で

スピード落としたメリーゴーランド 白馬のたてがみが揺れる

少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ
甘い匂いに誘われたあたしはかぶとむし
流れ星ながれる 苦しうれし胸の痛み
生涯忘れることはないでしょう
生涯忘れることはないでしょう

鼻先をくすぐる春 リンと立つのは空の青い夏
袖を風が過ぎるは秋中 そう 気が付けば真横を通る冬
強い悲しいこと全部 心に残ってしまうとしたら
それもあなたと過ごしたしるし そう 幸せに思えるだろう

息を止めて見つめる先には長いまつげが揺れてる

少し癖のあるあなたの声 耳を傾け
深い安らぎ酔いしれるあたしはかぶとむし
琥珀の弓張月 息切れすら覚える鼓動
生涯忘れることはないでしょう
生涯忘れることはないでしょう

 

ゼンマイじかけのカブト虫


作詞 井上陽水
作曲 井上陽水

カブト虫 こわれた
一緒に楽しく遊んでいたのに
幸福に糸つけ
ひきずりまわしていてこわれた

白いシャツ汚した
いつでも気をつけて着ていたのに
雨あがり嬉しく
飛んだり はねたりして汚した

青い鳥逃がした
毎日 毎日 唄っていたのに
鳥籠をきれいに
掃除をしている時逃がした

君の顔 笑った
なんにも おかしい事はないのに
君の目が こわれた
ゼンマイじかけのカブト虫みたい

 

今回は aikoさんの『カブトムシ』と 井上陽水さんの

『ゼンマイじかけのカブト虫』を お届けいたしました。

 

どちらも お二人の個性が出ている 良い曲だと思います。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 好きな曲・好きなアルバムへ