名曲百選第四章(80) 変わりゆく若者の価値観を歌った歴史的名曲 | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

近くの公園のアヤメが たくさん咲きました。

アヤメも色んな種類があって綺麗ですね。

 

今回の中で一番お気に入りの写真。

 

 

こちらは 手前の紫の花をメインにして、奥の黄色の花をボカして背景にしてみました。

 

 

前ボケです。

 

 

この淡い色合いの花も好きです。

 

 

恋人同士のように寄り添って咲く、二つの花。

 

 

公園で綺麗に咲いたアヤメの花たちに暫し癒されました。

 

 

 

雨の歌は、邦楽・洋楽 たくさんありますが、私の中では 確実に雨の歌ベストテンに入る大好きな歌です。

 

傘がない/井上陽水

 

この歌は、それまでのフォークソングやプロテストソング、或いは 若者の学生運動に対するアンチテーゼと言ってもいいような 変わりゆく当時の若者の思想の変化を歌った画期的な歌だったと思います。

 

1番と2番の歌詞で、

 

都会では自殺する若者が増えている

今朝来た新聞の片隅に書いていた

 

テレビでは我が国の将来の問題を

誰かが深刻な顔をしてしゃべってる

 

と新聞やニュースで伝えられる社会の出来事が歌われています。

それまでのフォークソングは、社会的なメッセージを歌に込める、言わばプロテストソング的なイメージがあったのですが、この歌は、そんな社会の出来事よりも今は、

 

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ

君の家に行かなくちゃ 雨にぬれ

 

と、雨に濡れながらも君に逢いに行く事、つまり男女の愛が何よりも大切だと歌っています。

上辺だけの立派な建前より、本質を突いているように私は思います。

 

当時はまだ学生運動という社会的背景があり、政治と若者の関わり、その終焉を告げる歌でもあり、当時の若者の価値観や思想の変化を感じ、若者の思考が、よりパーソナルな方向へ向かい始めた時代だったのだと思います。

 

歌の内容から少し逸れるかもしれませんが、この歌は人間本来の生物としてのアイデンティティも感じる歌です。

男女の愛と言う感情が、どうして生まれるかと言いますと、それは人間が生物として生まれ、果たさなくてはならない使命、つまり人間という種を絶やさず維持していく事、その為に愛と言う感情が生まれるわけです。

 

この歌は、そういう意味で人間本来の大切な本質をついている歌だと思います。

どんな社会の出来事よりも、君に逢うことが大切なんだ、愛が大切なんだ。

愛と言う感情が人間という種の維持に繋がるわけです。

人間が存在して、はじめて社会も存在するわけですからね。

 

傘がない

都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が 今日は心に浸みる
君の事以外は 考えられなくなる
それはいい事だろ?


テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨 傘がない

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が 僕の目の中に降る
君の事以外は 何も見えなくなる
それはいい事だろ?


行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨の中を

行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
雨にぬれて行かなくちゃ 傘がない

 

今回は、井上陽水さんの超名曲 『傘がない』を お届けいたしました。

 

艶のある陽水さんのボーカル、パワフル且つドラマチックに展開される曲の構成、印象的なギターソロ、フォークと言うよりもロックですね。

 

1970年代を代表する名曲です。

 

 

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