授乳中に目があって笑うあなた
口から溢れるよ と声をかける私
両手で私の服をつかむ 小さな手
半袖から覗く ムチムチの腕
必死で飲んでる 喉をならして
うっとりと閉じるまぶた 長い睫毛
風に揺れる たてがみの様な髪の毛
光が透けて見えるね
自分で引っ掻いてしまった目元の傷
弾けそうな皮膚の薄いほっぺ
眠たいのかな 眉毛が赤くなってる
また埃を握ってる 汗ばんだ手のひら
お日様みたいなニオイ
全てが愛おしい
吐き戻しで汚れた肩すらも
急にポエミー。
なんかふとバタキョンも
飲んでいたのになぁ、と思い
もうおっぱいに食らいつく姿には
会えないんだよなぁと。
なんか、こう、
寂しさで「キュッ」となったから
授乳中に見えている景色と感情を
書き溜めておこうと思って。