雨があがったので「ふなや」自慢の詠風庭を散歩しました。
園内に自然の川が流れる1500坪の広大な自然庭園。
緑に溢れてます。
昭和天皇が愛でられた葵苔
ホテルのギャラリーには、
山口晃の「武人圖」が展示されています。
種田山頭火の句碑
「朝湯こんこんあふるるまんなかのわたくし」
俳句発祥の地、愛媛。
ふなやには多くの俳人、文化人が逗留しました。
明治28年、夏目漱石はかねてから楽しみにしていた鮒屋旅館(ふなや)に宿泊し、その喜びを俳句に残しています。
「はじめてのふなや泊まりをしぐれけり」
また、漱石は高浜虚子とともにふなやでビフテキを食べ、そのことを「漱石と私」のなかで書いています。
庭内を流れる川のほとりには、
川席が設けられ、初夏には蛍も舞うとのこと。
庭の片隅には足湯もあり、
タオルが用意されています。
「亭ところどころ溪に橋ある紅葉哉」
正岡子規が詠風庭の近辺で詠んだ句から、
「もみじ橋」となりました。
詠風庭を見下ろす渡り廊下を命名するなど、文化の香りのする宿でした。