原田マハさんの最新作「美しき愚かものたちのタブロー」を読みました。
タブローとはフランス語で絵画の意味。
原田作品を読むのは9作目ですが、やはり印象派の画家たちのストーリーは原田さんに一番合いますね。
今回は国立西洋美術館の「松方コレクション」をめぐる物語。
今まさに上野で「国立西洋美術館 開館60周年記美術展」が開催されているのですね。
常設展は何度か拝見しましたが、また見たくなりました。
小説は、戦前のヨーロッパで、当時の川崎造船所(現・川崎重工)社長の松方氏の美術蒐集に尽力した(架空?)の田代という人物がモデルになっているのですが、解説がないので真偽のほどはよく分かりません。
上の絵画のように、戦後フランスに没収された作品が多いそうです。
最初は読みづらかったのですが、中盤以降のジベルニーでモネと会う時から一挙に面白くなってきました。
やはり実際に行ったことがある場所が出てくると一段と興味が湧いてきますね。
とても面白かったです。
またパリに行ってみたくなりました。
ゴッホ晩年の地アルルにも…
ありがとうごさいました。