うちの塾がある地域にはそんなにたくさんの高校があるわけではありません。ですから、うちから一番近い公立高校には今まで多くの生徒が進学してきました。
ところがこの春の入試では、うちの塾からひとりもその学校を受験しませんでした。
たまたまその学校に合うレベルの生徒がいなかった、というわけではありません。それどころか、その学校を受験してもおかしくない生徒は例年以上にいたのです。
もちろん志望校を決定する理由はひとりひとり違いますから、他に遠くても行きたい学校があったという生徒もいます。
ただ、全体的にみると、やはり積極的にその学校を選ぶというムードはありませんでした。
その原因のひとつだと思われるのが、その高校に通っていたお兄さん・お姉さんが揃いも揃って、弟・妹にその高校を勧めなかったことです。
「先生が、、、」という言葉も聞こえてきました。
私にも思い当たることがありました。
これまでその学校に通う高校生を何人か教えてきましたが、明らかに他の高校の生徒より教えにくかったのです。
これと言ってはっきりとした理由があったわけではありませんから説明しづらいのですが、あえて言葉にするなら「学校で何を学んでいるかがわかりにくい」ということになるでしょうか。
一からすべてを教えるには塾での時間は短すぎますから、できるだけ学校で習ったことをベースにしたいのですが、それがやりにくかったのです。
それに加えて、他の高校に通う生徒から、その高校に通っている友達が「先生が、、、」と言っているという話も耳に入り、「やっぱりか」と思いました。
そういった理由で、私自身もその高校は積極的には勧めませんでした。
ただ、別ルートからの情報によると、その学校には地元中学から多くの生徒が進学したようで、悪い評判が広まっているわけではないようです。
受験のサポートをしている身としては地元の公立高校を勧められないというのはかなりやりにくいものです。
悪い評判が広まる前に何とかしてほしいと思います。
応援しています。