今年の漢字は「北」でしたね。
大げさな書道パフォーマンスで発表する割りには短絡的な漢字が選定されているなぁと毎年思います。

 


さて、短絡さでは負けないロック寄席でも今年の漢字を選んでみました。

※クオリティではなく雰囲気で見てください。


ロック寄席的今年の漢字は「兄」と「弟」です(2文字だけど気にするな)。

 


今年はロックの世界でも兄弟の話題が多い年でした。

 

【今年の主な兄弟の話題(順不同)】

 

●ジザメリ19年ぶりの新作発表。
●AC/DCのお兄ちゃんマルコム・ヤング逝去(R.I.P)
●キンクスのデイヴ・デイヴィスのライブに兄レイがゲスト出演。
●リアム・ギャラガー、ソロデビュー。
●ギャラガー兄弟がメディアを通して連日の兄弟喧嘩。
●兄弟コンビ・ミキがブレイク。
●双子コンビ・ダイタクがプチブレイク。

 

などなど(最後の2つはロックとか関係無い)。
とにかく、兄弟のトピックが多かったような気がします。

 

そこで本日は海外の兄弟ミュージシャンを判り易く日本の兄弟芸人に例えながら解説してみたいと思います。

 

兄弟ファイル①ザ・キンクス

英国伝統(?)兄弟不仲バンドの元祖、キンクス。


血の滲むような曲作りの苦悩を抱える兄とアンプをズタズタにしただけでギターヒーローになっちゃった弟。


ルックスではなく才能で勝負の兄とルックスでモテモテの弟。

 

コミュ障の兄と社交的な弟。


この2人が仲良くできるわけが無い。


仲の悪さを自ら皮肉った自虐ソングも作ってます。
これタイトルがオチなんですけど…。

The Kinks - Hatered


なまじヒット曲がある故、仲が悪いのに活動を望まれてしまう大ベテランという意味では"狩人"に近いような気が。
「ユー・リアリー・ガット・ミー」≒「あずさ2号」?

The  Kinks - You Really Got Me

 

 

 

 

 

兄弟ファイル②ザ・ジーザス・アンド・メリー・チェイン

今はともかく、若い頃は「シュッとした弟ともっさりした兄」みたいな印象の2人。

でも兄ウィリアムの方がモテたと思います。

 

左が兄で右が弟

 

兄弟関係悪化で解散→和解して再結成→更に10年の修復期間を経て新作発表。
この兄弟の仲はキンクスのような最悪の関係ではないと見ました。

 

しかし、不仲が表面化する前から度々大ゲンカを繰り返してきたこの兄弟。

MVでもその片鱗が伺えます。

 

ギタリストの兄が歌い、ボーカリストの弟がコーラスを担当。

後半は何故かマイクの奪い合いに発展。

こりゃ撮影終了後大ゲンカになったな。

The Jesus And Mary Chain - Blues From A Gun

 

リード兄弟には10歳ほど歳の離れた妹がいて、その妹のことをウィリアムもジムも可愛がっていたんだろうなというのが過去の作品からも見て取れます。

 

高校生の妹にデザインを任せたEP

 

ちなみに妹リンダは兄ウィリアムにおかっぱ被せたような感じ。

 

…千原兄弟みたいですね。

 

 

 

 

 

兄弟ファイル③AC/DC
大家族の末っ子兄弟、マルコム&アンガス・ヤング。
兄マルコムは50代でアルツハイマーを発症し、今年64歳でご逝去されました(R.I.P)。


瞬発力はあるけど短期な弟と、粘り強くて完璧主義の兄。

一見地味な裏方風情ですが、マルコムは才能のあるミュージシャン。

 

アンガスは影響を受けたミュージシャンに兄の名前を挙げるくらいマルコムをリスペクトしています。

マルコムがアル中になったときは、辛抱強く復帰を待ったこともあります。

この絆は中川家にも匹敵するのではないのでしょうか。

 

AC/DCにはアンガスのキャラと同じくらいお兄ちゃんのリフとダミ声コーラスが必要なのです。

AC/DC - Let There Be Rock

 

 

 

 

 

兄弟ファイル④ザ・クリブス

双子のゲイリー&ライアンに弟のロスというジャーマン兄弟のバンド。

デビュー当時は双子のシンクロ率がすごくてね。

その頃ライブ見たけど、出てきた瞬間吹いたもんなぁ。

 

しかし「俺はおまえとは違う」という自我(双子男子あるある)が出てきてからは笑いが控えめな感じに。さみしい限りです。

 

ザ・たっちのようなシンクロ芸に戻ってほしい。

って…ちょっと、ちょっとちょっと!

The Cribs - You're Gonna Lose Us

 

 

 

 

 

兄弟ファイル⑤ザ・プロクレイマーズ

スコットランドの双子、チャーリー&クレイグ・リード兄弟です。

 

わざと同じにしているのか、それとも自然に同じになってしまうのかはわかりませんが、髪型から眼鏡から何故だというくらい同じ2人。

前者ならポップコーン正一・正二、後者なら宗茂・猛ってところでしょうね。

The Proclaimers - I'm Gonna Be (500 Miles)

 

 

 

 

 

兄弟ファイル⑧ザ・サイケデリック・ファーズ

ボーカルのリチャードとベースのティムのバトラー兄弟です。

 

ファーズ解散後は兄弟で新ユニット結成したりしていたので、仲は良いのでしょうね。

兄リチャードは現在画家でもあるようだし、なんか藤井フミヤ・尚之みたいだなぁ。

 

「涙のリクエスト」ばりの大ヒット曲

The Psychedelic Furs - Pretty In Pink

 

 

 

 

 

兄弟ファイル⑦ザ・ブラック・クロウズ

似てない兄弟クリス&リッチ・ロビンソン。

ここも不仲で現在バンド解散中。

 

華やかな天才肌の兄と堅実で努力家の弟。

天性のボーカリストであるクリスに対し、リッチは大器晩成型のミュージシャンという感じがします。

 

似たような音楽趣向で切磋琢磨している個性が違う兄弟といえば…鳥羽一郎と山川豊かなぁ…ゴメン、酷い例えで。

The Black Crowes - Jealous Again

 

英米2大兄弟でストゥージズのカバーをやってます。

完全にオアシスが食われてますね。

Oasis & Black Crowes - Down On The Stre

 

 

 

 

 

というわけで最後はやっぱりこの2人

兄弟ファイル⑧オアシス

ご存じノエルとリアムのギャラガー兄弟。

 

この兄弟は他に例えようがありません。

この2人がもう芸人です。

 

アホ発言してもケンカしても笑いが取れるってやっぱりスゴイ!

もう不仲という芸風なので、オアシス再結成は難しいかもしれませんが、再結成したらしたで新たな笑いが生まれそうです。

今後も目が離せませんね。

 

Oasis - Live Forever

 

 

来年はどんな出来事が起こるのでしょうか。

とりあえず、ギャラガー兄弟の話題は続行しそうですけどね。

(来年の漢字も「兄」「弟」だったりして…)