おはようございます

このところ今のドラマとその主題歌の感想を書いてきましたが、ブログ開設初めに戻り80年代の未聴の名盤です。
また懲りずに80年代に戻ります。

★今日のテーマは↓です★

★{80年代未聴の名盤を聴くという試み}★

★アルバムの感想★
・アーティスト名:David Bowie(デヴィッド・ボウイ)
・アルバム名:Scary Monsters (And Super Creeps)  (スケアリー・モンスター)
・リリース日:1980年9月12日

 

 



大物中の大物。
語れる人は何時間でも語れるという伝説のアーティスト デヴィッド・ボウイ

僕がデヴィッド・ボウイを知ったのはちょうど[Let's Dance(レッツ・ダンス)]がリリースされて世界中で大ヒットしている時です。
1983年 の[Serious Moonlight Tour]で日本武道館で来日公演があり日本中がボウイ色に染まってた時だった。
テレビでもニュースをやっていたような気がします。

その時ボウイはミュージック・ライフ等の音楽雑誌でアイドル的な扱いもされたりで、当時はそういう人、いわゆるポップ・スター、なんだなと思ってました。(当然今はそんなことは思ってないですが)
誌面に「笑顔がわかいい」とか書かれていてなんでこんなおっさんが...と思った記憶があります。
そして次作の[Never Let Me Down]がセールス的に振るわず、内容的にもこれという曲もなく、当時「???」と感じた記憶があります。

そこでほとんどの作品をしっかり聴きこんでないのでここで一作聴いてみようと思い立ちました。

今回は「レッツ・ダンス」の前の作品です。

まずは率直なキーワードからです。

1. 1曲目の日本語の入った曲からしてインパクト大、かっちょえ〜と正直に感じる
2. アルバム・タイトル・トラック[Scary Monsters]もカッコ良い
3. [Ashes to Ashes] や [Fashion] も名曲と言われるだけあって素晴らしい
4. ギターが印象的だな。ちょっとフリーキーなギターがボウイのボーカルとの相性が良い
5. A面の充実度に比べてB面はテンション落ちるかな
6. でも悪い曲達ではない

といったところです。


レコードでいうA面は言わずもがなの皆が口を揃えていう名曲揃い。僕もそう思います。
圧倒的と言って良いでしょう。ロックシンガーのボウイの凄さが感じ取れます。

1曲目の[It's No Game Pt.1]から[シルエットと影が〜]と、日本語の語り?が始まり、ボウイのエキセントリックなヴォーカルが英語で追っかけて行きます。日本語と英語の輪唱?なんて...「うわっ!」というインパクトです。

この時代の欧米から見た日本のイメージは、サムライとか忍者とかそう言ったものだと思うのですが、欧米の人達はどんな気持ちでこの日本語を聴いていたのか気になります。
日本人が聴いても全然ダサくないどころかこの日本語の使い方やばいです。

3曲目の[Scary Monsters (Super Creeps)]は昔、学生時代に聴いた時から大好きで怖カッコよいとずっと思ってた曲。
名曲がいくらでもあるボウイだけど、この怖カッコいい曲が僕にとってのボウイの原体験でした。
でもラジオとかテレビでちょい聴きしたのでもしかしたら初めてしっかり通して聴くかもしれませんがやっぱりカッコ良いですね。
なんかホラー・ロックというか、そんじょそこらのヘヴィ・メタルよりもよっぽどコアが硬質です。
往年のハードロックとかヘヴィ・メタル・ギターのとは全く違ったフリーキーな弾きまくりが聴けます。
そして言わずもがなですが、この曲のギターは、かのキング・クリムゾンのロバート・フリップです。

そのフリーキーなギターを引き摺りつつバッキングもソロもカッコ良いファンキーな[Fashion]もカッコ良い。
オシャレ感を持ちつつ歌詞も皮肉が効いててここら辺は日本のリスナーが好きそうな曲です。

レコードでいうB面は正直初めはピンと来なかったです。

でもレコード時代のアルバムって本当にA面に有名曲や名曲が固まるパターンが本当に多いです。
前回紹介したクイーンの[The Game]もそうでした。

 

 

あとパッと思い出すのがU2のヨシュア・トゥリーもそう。

その手のアルバムはA面が超絶素晴らしいのでB面も絶対良いはず、と、良いところを探そうとB面を何度も何度も聴き返してみるようにします。
このアルバムは何回か聴くと良いな、と感じるようになってきました。

A面のフリーキーさがなくなってポップな曲が多いかなという感じ。
でもさすがにA面にはやっぱり及びません。
A面の良さをB面でも引っ張って両面神曲揃いっていうのはあまりないのかな。

やっぱり曲順がキモなのかな、B面にこれぞっていう曲が配置されるだけで締まります。
[Ashes to Ashes]あたりがB面にいればと思ったりしたけどちょっと違うかな。

B面でお気に入りなのは[Heroes]パート2のような[Teenage Wildlife]とピート・タウンゼントがギターの[Because You're Young]かな。
[Because You're Young]はギターのフレーズが勇ましいって感じです。

ザ・フーやピート・タウンゼントもしっかり聴けてないバンド/アーティストですが、作品は意外と実直っていうイメージがある人達です。
だけどベストヒットUSAで小林克也さんが言ってましたが、ザ・フーが日本公演が70年代に来日できなかったのは、プロモーターも日本に呼ぶのを辞めるくらいにとんでもなく怖い人達だったみたいです。

このアルバムはA面が素晴らしすぎますが、B面は佳曲は多いのですがA面との落差も激しく少しダレる。そんなアルバムでした。
多分、もう少し聴き込んだり時間を置いて聴いてみればまた違った味が感じられるでしょう。

ボウイの作品の中ではあまり話題に出ないアルバムだと思いますが、さすがデヴィッド・ボウイ、という凄みを感じられるアルバムではあるでしょう。

ではまた。

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