こんばんは
今年のアカデミー賞は日本作品の話題が薄めだったけど「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞しました。
これは日本映画のみならずアジア映画で初の銅賞受賞という快挙でした。
今作は映画館に見に行かなかったのですが、ゴジラ映画として日本ではシン・ゴジラに及ばなかったもののアメリカではボケモンに次ぐ2位の興収成績だったようです。
トップ10はほとんどアニメ絡みの作品ですね。
相変わらず、アニメと特撮系の日本のエンタメの強みがここでも滲み出てます。
★今日のテーマは↓です★
◆{80年代未聴の名盤を聴くという試み}◆
◆アルバムの感想
・バンド名：Queen (クイーン)
・アルバム名：The Game (2011 Remaster)
・リリース日：1980年6月30日
クイーンは今月初めに後期の作品「ミラクル」をレビューしました。
後期は全盛期の神通力が薄れているかなと思ったらそんなことなく、貫禄を増して幅を広げたクイーン節がしっかり聴ける名作でした。
そして今作はまさに全盛期の作品といって良いでしょう。
1980年リリースの「ザ・ゲーム」です。
今作で8作目。
もうベテランの領域に入ってきて貫禄がついて脂の乗った時期です。
もうジャケ写からしてオーラMAXです。
全員カッコ良すぎです。
フレディはこの頃には短髪です。
このあたりから皆がしっている髭も生やしていくようです。
「ザ・ゲーム」はクイーンの8枚目のアルバムで、オリジナルアルバムの中ではアメリカで400万枚を売り上げたアメリカでの最大ヒットアルバムです。
そして「地獄へ道連れ」と「愛という名の欲望」の2枚の全米ナンバー・ワン・ヒットは有名どころか今やロック界のスタンダードといっても良いでしょう。
まずは率直なキーワードからです。
1. A面の充実度がすごい。
2. 2曲目の[Dragon Attack]は名曲。リズム隊のグルーヴとギターのせめぎあいが凄い。
3. 3曲目の「地獄へ道連れ」は何度聴いたかわからないが月日が経つに連れても発見が多いな。
4. 2曲目, 3曲目はベースラインがカッコ良い。ジョン・ディーコン素晴らしい。
5. 3,5曲目の大ヒット曲はある意味、当時、クイーンらしくない驚きがあったろうな。
6. 音楽性の幅を広げていった時期のクイーンといった感じかな。
7. 3,5曲目の大ヒット曲以外は往来のハードロック調のクイーン節の曲も多い。
8. B面はシンセを取り入れたりして新機軸が見える。
9. A面に比較してしまうとB面の曲は弱いような...
10. 全体的にコンパクトにまとまった曲集という感じだ。
11.ラスト10曲目もクイーンのバラード代表曲。ブライアンのギターがむせび泣く。
といったところです。
1曲目からベスト盤に入る代表曲[Play the Game]から始まります。
スローな曲から始まり意表を突きますが、後半軽くシンセも絡みながらコンパクトにまとまっています。
特に前半A面は曲の完成度という意味ではとんでもないことになっていて全曲名曲といって良いでしょう。
色々なところで曲を耳にすることが多いクイーンですが、初めて聴いた4曲目の[Need Your Loving Tonight]も軽めのポップロックですが、5曲目の「愛という名の欲望」に繋げる曲としてはいい効果を出しています。
後半B面は曲の軽さと曲の良さとまとまりがイマイチかなと感じました。
1曲目は出だしのフレディの歌いだしは良いけど軽めのシンセがクイーンらしくない[Rock It (Prime Jive)]から始まります。
7曲目の[Don't Try Suicide]は自殺防止?のメッセージソングのようだけどどうしてこんなに軽いのだろう。
ラストの[Save Me]は王道のバラードです。
クイーンらしいともらしくないともいえるストレートな失恋ソングで個人的にはあまりグッときませんでしたが、ファンやライブでは人気の有名曲ですね。
今回、このクイーンの有名作を聴いてみましたが、当時はA面を聴いた後に盤をひっくり返して聴くという人は少なかったんじゃないかなぁと思わせるアルバム。
有名な神曲はあるが、アメリカへのさらなる進出を狙ったのかコンパクトに色々なタイプの曲を詰め込んだアルバムという印象を受けました。
ここで音楽性を広げて、良く言えば今までの自分達を捨て去ったことが、前述の「ミラクル」のような後期の多様性がありつつも歌曲満載の名作に繋がっていく予感をさせるアルバムになっています。
ただやっぱりB面に入ると?????が頭に渦巻くアルバムでした。
トータルだともしかしたら僕のクイーンで一番好きな[Under Pressure]が入っている迷作?ホットスペースの方が好きかも。
ベスト盤中心につまみ食いしていたクイーン。
この作品以前のアルバムも今後、きっちり聴き込んでみたいです。
ではまた。
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