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これを聴いて死ねっ

ヘヴィメタルやハードロックを中心に作品紹介を行うサイトです。


「The Gate Of Preasure」 1999

スウェーデンのメロディックデスメタルバンドIn Thy Dreamsの1stアルバム。
Carnal Forgeの母体となったバンド。中心人物のKuusisto兄弟はフィンランド人ですが、活動拠点はスウェーデンであり、それはCarnal Forgeにおいても引き継がれます。
At The Gates的デスラッシュを屋台骨とし、DissectionのブラックテイストとIn Flamesの叙情性をプラスした音。オリジナリティが無いとよく言われますが、殴る力と開始1秒でカッコイイと思わせるツカミの強さは立派な個性ですよ。一本調子だからどうした。全曲疾走、前へ前へとつんのめるこの気迫を見よ。秘儀も奥儀も一切出し惜しみナシ、全力を投じたブチかまし。”Master of Lies”とか”The Gate of Preasure”の胸を搔き毟りたくなる激情、これでも喰らえと雄叫んでいます。これだけやってくれたら文句なんてあるものか。
勢いと薄暗さを感じさせる粗い音質もまた良い。小奇麗になった次作のプロダクションより断然こっち。いやしかし全くフィンランドを感じさせない音ですな。
突進突撃メロディックデスのキラー作。手に入る内にぜひとも手に取って頂きたい一品です。

「Zeit Der Cherusker」 2008

Athalwolfなる人物によるギリシャの一人ブラックメタルWolfnachtの5thアルバム。
所謂National Socialist Black Metal(NSBM)のひとつでありますが、やり口があからさま過ぎると言うか(↓下写真)コマーシャル臭いと言うか、どこまでこの人が本気なのかはよくわかりません。
バタバタとしたドラムや餓死者の断末魔の様なヴォーカルが威圧感と恐怖を演出していますが、ギターの弾くフレーズは叙情性をふんだんに含み、ペイガン調のメロブラとしても聴く事が出来ます。3曲目の冒頭から中盤までの扇情的な展開は堪らないし、5曲目の憂い爆発な感じもグッド。プリミティブな質感を出している一方、映画的な重厚さを持つオーケストレーションを聴くと、結構金を掛けて作られていると見える。何か身構えて聴くと、意外なクオリティの高さに戸惑うかもしれません。迫力があるし、単純に良いブラックメタル作品だと思いますがね。





「Escalation of Hostility」 2005

アメリカのグラインドコアバンドKill The Clientの1stアルバム。
わははは。こいつはスンばらしい!激速特攻超絶ハイテンションの殺人屠殺グランドコア。血管ブチ切れまくりなヴォーカルにチェーンソーの様なギター、ブリブリ言わすベース、そして鬼の様にブラストのミサイル弾幕とツーバス機銃掃射をブッ放すドラム。100万人のレザーフェイスの大軍隊が雄叫び上げながら一直線に突っ込んで来る様な音です。思考停止。何も思わず首が飛んで行くまでヘドバンしまくりましょう。これぞ必殺。一撃必殺。死ね!

「I Hate Therefore I am」 1991

アメリカのスラッシュメタルバンドCyclone Templeの1stアルバム。
私がスラッシュメタルに興味を持つきっかけとなった作品。鬼気迫る疾走感の中に絶妙な泣きを含ませるギター、マシーナリーな質感と憂いが同居した呪文めいたヴォーカル、脇目も振らず突っ走ったかと思えば、ふとした時に挿入される物悲しいアコースティックギターにハッとさせられたり、押しと引きを巧みに織り交ぜた構築センスによる、まるで迷宮回路を彷徨うかの様な不安感を煽る独等のミステリアスで掴み処の無い空気…全く無知な者が聴いてもこれは何だかすごいと圧倒される説得力がある。私がまさにそうでした。
叙情派スラッシュの名盤です。

「Darklight Awakening」 2000

ドイツのメロディックデスメタルバンドDawn of Dreamsのアルバム。
ブラックメタルテイストを持つメロデスの典型的な作品で、音質もスウェディッシュを意識した粗く籠ったもの。正直言って、同時期に出た同郷のBurden of Griefの1stと比較すると、切迫感のある展開もコマーシャル性のあるキラーチューンも無い地味な内容だと思います。ですが、だからと言って切り捨てるのは勿体無く、堅実に構築された泣きのトレモロや圧迫感のあるグロウルヴォーカル、重厚なドラミングが相まって形成される要塞の様なサウンドには聴くべきものがありますし、何よりモダンメロデスが台頭し始めていたこの時期に、売れ線を廃した愚直なまでの正統的メロデスをやってくれたその気概は評価に値します。中古で1000円もしない評価はあんまりだと思う。
ドイツ版A Canorous Quintetとも言うべき職人メロデスの良盤。