
「Spellcraft」 1997
ドイツのメタルバンドDarkseedの2ndアルバム。
メロデスと言う帯の宣伝文句を信じて買ったら騙された。確かにリフの運びはメロデス的ですが、ややダーティかつ直線的であるとは言えヴォーカルの歌唱は基本普通声です(たまにデス声も使用)。メロデスの基本理念である美醜の対比が成立していないものをメロデスとして売るのは如何なものか。尤もこれはバンドには責任が無い事ですが。
それはさておき、冷静になって聴いてみると、ツボを突いた叙情リフやメロディアスなギターソロ、ヴァイオリンや女性ヴォーカルの導入などをストレス無く取り入れたメランコリックなサウンドは素直に良いと思えます。メランコリックと言ってもメロディの質だけの話であり、音自体にネクラっぽさや重さは感じられず、曲もコンパクトで気軽に聴けます。細かいジャンル分けや様式美に拘ってしまう私はやはり日本人なのですが、そう言う拘りを吹き飛ばして楽しめるのは、やはり何にも増してまず曲の良さが先に立っているからなのでしょう。