Thirdmoon | これを聴いて死ねっ

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「Grotesque Autumnal Weepings」 1997

オーストリアのブラックメタル/メロデスバンドThirdmoonの1stアルバム。
ロウな質感とヴォーカルの歌唱はブラックメタルの土台に乗っていますが、曲自体はほとんどメロデスと言っていい。激しくブラストしながら高レベルの叙情トレモロギターを聴かせてくれます。必殺技を使うのに一切惜しげがないと言うか、無理矢理にでも泣かしてやろうとせんばかりのゴリ押しパワーがあり、相乗効果で扇情度はかなりのもの。時折入るキーボードが何気に独特の雰囲気を形成しており侮れない。
曲の終りとか結構テキトーだったりしますし、展開に幅が無く全体的に一本調子でもありますが、この劇的な作風は非常に好み。慟哭と言う言葉がピッタリ来るアルバムだと思います。国内では結構入手しにくくなっている様なので見掛けたら即買いです。




「Aquis Submersus」 1999 

2ndアルバム。音質的にも楽曲的にもさらにメロデスに接近しています。と言うかブラックメタル要素はほぼ無い。ヴォーカルもブラック声から吐き捨てデス声に変化。表現力が向上しています。
ウーン、1stより展開のバリエーションが増えて各曲の姿形がはっきりしていますが、メロディの扇情度はガクッと落ちた。これは痛い。確かに前作は泣きのトレモロとブラストビートでゴリ押ししており、曲の完成度はそう高くなかったんですが、そのゴリ押し具合が魅力でもあった。対して今作はミドルテンポが多く、激しさに頼らずとも聴かせる作品を、と言う気概は分かります。が、中途半端で正直言うと退屈。10曲目はIn Flamesばりの疾走曲でまずまず光ってます。どうせならもっとこの路線で行けば良かったのに。