Night In Gales | これを聴いて死ねっ

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ヘヴィメタルやハードロックを中心に作品紹介を行うサイトです。


「Towards The Twilight」 1997

ドイツのメロディックデスメタルバンドNight In Galesの1stアルバム。
恐らくドイツでは一番最初の本格的なメロデスバンドだと思います。途中、長いこと音沙汰が無かった時期もありますが、2011年には久しぶりの新作を届けてくれ、今も現役活動中。
楽曲的には正統的な北欧メロデスを踏襲していますが、やはりメロディを聴くと土っぽいと言うか内陸的と言うか、北国の寒々しさや透明感とは異なる独特のクサい哀愁が特徴であり魅力です。山とか谷とかばっかり思い浮かびます。1曲目や8曲目は勿論名曲ですが、3曲目”Razor”なんて一生聴きたい曲だなぁ。他も聴き応えがあり、捨て曲など存在しません。
90年代マイナーメロデスの名盤。メロデスが好きなら一度は聴いておくべき。



「Sylphlike」 1996

こちらは1stの前に出たミニアルバム。私が持っているのはオリジナルではなく1stの再発盤に一緒に収録されているものです。1stは持っているのにコレが聴きたくてわざわざ買い直しました。
デモに毛が生えた程度の音質がちと気になりますが、内容は1stの前哨戦と言ったところ。勢い任せのアレンジが小粒な印象を与えるものの、初期衝動と言う意味ではこのミニアルバムこそ正しくメロデスであると思います。5曲目のインストがなかなか味わい深い。




「Thunderbeast」 1998

2ndアルバム。土の香りが漂う1stと比べてソリッドで都会的な質感になりました。1stを大変気に入っていたのでこの変化に私は拒絶反応を起こし、買った当時ロクに聴かなかったのですが、今改めて聴き直すと全然悪くない。むしろ良い。
サウンドの感触のせいでクサさが薄れたように感じますが、実際は相変わらず土臭いメロディを奏でていますし、冗長さが減り洗練されたアレンジはスカッと耳に馴染んでくれます。収録曲数が多いながら佳曲が揃っており、今作のハイライトである”Stormchild”は名曲と言って良い。”I Am The Dungeongod”も見逃せない。
1stはB級メロデスの金字塔ですが、この2ndも手堅い。




「Nailwork」 2000

3rdアルバム。このアルバム辺りから雲行きが怪しくなってきたと言うか、私の苦手な(はっきり言えば嫌い)モダン化をしてしまった作品です。Soilwarkをかなり意識していると思います。とにかく普通声で歌い始めたのが一番受け付けなかった。1回通しで聴いたかどうかも分からん内にお蔵入りにした気がします。しかしこれもまた、ある程度耳が肥えて寛容になった今聴いてみるとそこまで目くじらを立てる内容でも無かった。普通声の是非はともかく、鋭角的でスリリングな楽曲は時にデスラッシュ、時には正統的なヘヴィメタルのカッコ良さを携えており、目が覚めるテンションの高さはこれまでの彼らには無かった要素。よく聴けばかつての土臭さもスパイスとして効いていますし、細かい事を気にしなければ十分楽しめるアルバムです。それでもやっぱりデス声で通して欲しかったけど。



「Necrodynamic」 2001

4thアルバム。最早メロデスっぽさ皆無のジャケットと化しておりますが、内容に関しても想像に違いなく、これはもう完全にモダンデスラッシュです。年月で言えば1stから大して経って無いのにこの変わりよう。一体何食ったらこんな音になってしまうんでしょう?でもまぁNight In Galesのアルバムだと考えないで聴けば非常にハイテンションでスカッとする出来の良いデスラッシュなんですがね。迷走していると言えなくもないですが、ここまで開き直られるともう好きにしてくれって感じでもあります。しかしこの後メンバー自身もどっちに進めばいいのか分からんくなったらしく、次作発表まで長い年月を要する事になります。



「Five Scars」 2011

前作から10年の歳月を経て発表された5thアルバム。聴いたことはありませんが、途中いくつかのデモやEPは出していた様です。それでも活動が停滞しているであろう事は明らかだったので、このバンドも終わってしまったか…って感じでした。そんな中でのまさかの復活作に目ン玉飛び出るかと思いましたよ。
物悲しいイントロ曲に続く2曲目”This Neon Grave”は長らく待たせたファンへの感謝を込めた贈り物。1stの頃を彷彿とさせる劇的な正統メロデスナンバーです。3rd以降の普通声との併用は部分的に用いつつも、音楽性そのものは1stや2ndの頃に原点回帰したと言え、あの独特の土臭いメロディがスケール大きく、洗練されたアレンジと演奏によって再び聴けるのはまさに涙モノです。8曲目辺りは今の彼らだからこそ様になるグッドナンバー。
単なる一発復活とは異なる、今後を感じさせるテンションを持った好作。私の中では2011年ベストのアルバムでした。期待しているぞ!