
「Tyrants and Man」 2011
アメリカのメロディックデスメタルバンドThousand Year Warの1stアルバム。
いやぁ~素晴らしい。90年代の北欧メロデスをド直球でプレイしているバンドです。結成当初は二人組で活動していましたが、現在はヴォーカル、ギター、ベースをこなすオッサン一人だけなのでバンドと言うかプロジェクトと化している。
それはさておき、ホンッとーにモダンさの一欠片も無い完全無欠の”あの頃”の音です。やり過ぎなまでのクサさもド派手な展開もなく、ただひたすらにザクザクとしたリフと叙情的なトレモロを駆使して突き進むスタイルは今となっては地味でしょうけど、この地味さこそが味だと言うのを分かって欲しいなぁ。
ルチオフルチ並にオリジナリティ皆無でどの曲聴いても必ずどっかで覚えのあるフレーズが飛び出してきますが、ここまで潔いと何も言う気になりません。むしろニヤニヤしっぱなしです。2曲目のトレモロなんぞ聴いた瞬間死ぬでしょうし、今作随一にキャッチーな6曲目もあっさりながら中盤の良いアクセントです。メロデスバンド御用達の”あのフレーズ”は4曲目で登場します。ほとんど3~4分ですっきり終わる曲ばかりでダレないのもマルです。
ヴォーカルは高低使い分けるお決まりのデス声でこれも全く問題ナシ。
何の進歩も発展も無いってンなモン当たり前だっつーの。これぞ懐古です、レトロです、ノスタルジーです。古臭いと思う人は聴かなくて結構。私の様なオールドメロデスが好きな輩が幸せになるための作品です。頑張って活動してくれェイ!