これを聴いて死ねっ

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ヘヴィメタルやハードロックを中心に作品紹介を行うサイトです。

気が向いた作品を記事にしていくので更新はかなり脈略の無い感じになると思いますがよろしくお願いします。

ゴアグラインドなどのドギツいジャケを載せる事もあるので苦手な方はご注意下さい。

バンドIndexを作成しましたのでどうぞご利用下さい。

更新履歴

2014.9.7 Thy Primordialの記事を更新しました。

2014.7.21 Stairwayの記事を更新しました

2014.7.7 Rocka Rollasの記事を更新しました

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「At The World Of Untrodden Wonder」 1999

スウェーデンのブラックメタルバンドThy Primordialの3rdアルバム。
出で立ち恐ろしいメンバーの風貌は全くこけおどしなどではなく、邪悪にメロディックに激走するDissection型ブラックメタルの魔神形態を繰り広げております。総合的な完成度としては「Storm of The Light's Bane 」には一歩及ばないでしょうけど、地獄のブラストで叩きのめしながら、蹂躙される人間共の阿鼻叫喚の如き悲愴を乗せて聴き手の情感を煽り鷲掴みにするその手口は本家を凌駕するモノがある。スローテンポから唐突にフルスピードで突撃開始する強引さが堪らない。
あくまでブラックメタルとしての覇気を失わないのも素晴らしく、威圧的かつ恐怖感のあるサウンドは必殺と言うか虐殺滅殺鏖殺って感じです。オーソドックスなサタニックリフを劇的に聴かせる6曲目などはこのバンドの真骨頂たるキラーチューン。
全メロブラファンの琴線に触れるであろう強力作。惜しむらくは入手の困難さですが、現物に拘らなければデジタル形式での購入は可能です。



「The Heresy Of An Age Of Reason」 2000

4thアルバム。よりアグレッシブな方向へとベクトルが向いているものの、メロディ面のぬかりは勿論無い。鬼のようにブラストビート轟かせながら、ここぞと言う所で悲愴的なトレモロを炸裂させる。全体的に少し長めの曲が並びますが、アレンジ力の向上により飽きずに聴けます。次作でも引き継がれる開放的なプロダクションが圧倒的かつスケールの大きなサウンドを形成しています。前作のバタバタしたプロダクションも凄みがあって好きですがね。安定のクオリティで前作同様おすすめ。



「The Crowning Carnage」 2002

5thアルバム。本作でもメロディックファストブラックとして安定感あるサウンドを聴かせてくれています。悲愴感はそのままに激烈さは一層磨きが掛かり、四連装対空速射砲800門!みたいないかつい出で立ちが滅茶苦茶カッコイイです。圧倒的暴力、破壊力。やはり唐突にブラストへと持って行くやり口にシビれる。3曲目とか7曲目とかもううわああってなります。
それからこの、暗雲立ち込める空へと突き抜ける様なプロダクションが果たす役割は大きい。壮大さを演出すると共に聴いていて非常に気持ちが良いです。
間延びした部分や曲の出来具合のバラつきも無くなり、狂い咲く地獄のサウンドは最早Dissectionとの比較も意味を成さない独自の立ち位置と存在感を確立しております。
それにしてもこんな凄まじい音楽を理解できない存在すら知らない人がいる事がホントに気の毒でなりませんよ。

「Son of a Blizzard」 2007

ドイツのブラックメタルバンドTrimoniumの3rdアルバム。
ペイガニックかつ土着的なトレモロをふんだんに使用したかなりメロディアスなスタイルで、メロデスに接近している曲もある。スウェーデンのDawn辺りに雰囲気が似ています。構成としてはブラストビートとミドルテンポの組み合わせで進行する曲が多い。ヴォーカルは所謂ブラックと言うよりダミ声で語るような歌唱です。2曲目と8曲目辺りが特に惹かれる。メロディ派になかなかおすすめ。ジャケットも90年代ブラックメタル志向でカッコイイ。
あとメンバーの出で立ちが野暮ったいと言うかブラックメタルっぽくなくておかしい(↓)。





「Salvage」 1991

ドイツのヘヴィメタルバンドSalvageのアルバム。
一応90年代の作品ですが、音質的な事も含めて内容は80年代メタルそのまんま。NWOBHMやLAテイスト、時には70年代ハードロックの香りもあり。割と色々な顔を見せてはいても、根底にあるのは一本線の入った男らしさです。上手くもなく下手でもなく、しかし何を歌っても哀愁漂うヴォーカルがまたなんともノスタルジーをそそる。誰もが認める名曲こそありませんが、この程ほどな感じやジャケット、バンドロゴの古臭さも含めた雰囲気が堪らない。4曲目や6曲目などのバラードナンバーに光るものがあります。
一作のみで消えてしまったのは仕方ない。ですが埋もれさせておくには勿体無い。中古ででも見掛けたら買ってあげましょう。


「Unleash The Fire」 2014

アメリカのヘヴィメタルバンドRiot(RiotⅤ)の15thアルバム。
Mark Realeの死去、Tony Mooreの再度脱退など悲しみと苦難を乗り越え、こうして復活作を届けてくれた事をまずは素直に称賛したい。
さて内容はと言うと、これもまた待ち望んだファンの期待に順当に応えてくれた好作であると思います。彼らなりの叙情を滲ませつつ、流行などに捉われない原初的なヘヴィメタル、そしてロックのカッコ良さと言うものを提示してくれる真っ直ぐなサウンドは実に聴き心地が良い。2014年版”Flight of the Warrior”とも言える”Metal Warrior”、日本を歌ってくれた”Land of the Rising Sun”などを聴いていると正直泣きそうになる。故Mark Realeを偲ぶ9曲目や12曲目もまた…
新ヴォーカルTodd Michael Hallの働きも素晴らしく、若々しく(と言っても彼は44歳だが)明朗で伸びやかなその歌唱はバンドカラーと見事にマッチしており、Tony Mooreの後釜として引けを取らない存在感。バラード曲での情感たっぷりな歌いっぷりはバンドの表現力を確実に向上させています。
あえて望むならもう少しRiotらしい猪突猛進な勢いが欲しかったですが、再出発作として今後を大いに期待させる活気を持った出来ですし、またその辺の事情を取っ払ってもバッチリお勧めなヘヴィメタルアルバムです。これからも素晴らしい作品を我々に届けて下さい。

「A Proud Bird」 2001

ウクライナのメロディックデスメタルバンドFlyingの2ndアルバム。
辺境メタルのテイストを漂わせつつも、デスメタル要素のほとんど無いIn Flames系のクサクサなメロデスとして驚きのクオリティに仕上がっています。洪水の様に押し寄せる飛翔感に東欧情緒を滲ませた旋律と、前へ前へと突っ切る疾走感を引っ提げたサウンドにはストレートなカッコ良さがある。一本調子と見る向きもあるでしょうが、この勢いを悪くは言いたくないな。音質の悪さは演出ではなく本当に録音環境が悪かったからなのではと失礼な勘繰りをしてしまいますが、むしろ迫力となっていてプラスだと思います。
ただひとつ文句を言わせて頂くと、1曲目、豪快に音飛びしてます。盤面にキズもなく他の所有者も同じ状況らしいので、どうやら仕様。一番良い曲なのに台無しですよ…
何気に4枚もアルバムを出している様ですが、他のは見た事も聞いた事もないです。