米国留学中の王千源さんはチベット人の自由を求める表明をしたために、中国人からの激しい恐喝や罵倒を受けている。
中国人留学サイトには王さんの個人情報や脅迫メールが送られてきたようである。
また、王さんの両親の身の安全も心配されている。
王さんの発言は過熱するチベット・中国の問題の中で勇敢なものであったと私は思う。王さんは中国のこの怒りの感情のことを歪んだ愛国心と表現している。また、「今の中国人には異なる政見、異なる声を聞かせる必要がある。」ともいっている。
問題はこの発言に対する社会の反応である。たしかにチベット独立反対派などからしてみれば彼女の発言はとても厄介なも出のであろう。しかし、その発言に対して一瞬で怒りを爆発させ、このような恐喝や罵倒といった、激しい非難が来ることは、社会の反応としては適切なものではないと私は思う。
言論の自由を守らなければいけないとは世界で考えられてはいるが、何か言論を行ったものを守る体制がしっかりとできているわけではない。今回のこの王さんへの批判がその例と言える。
発言の内容がどうあれ、社会に影響する発言をおこなった者に対する身の安全を確保することの必要性をもう少し世界的に認識すべきであるし、また、そういった実際的な何かを実施するのがよいと思う。
そうでないと、社会の問題はただ単に過ぎていくもので、新鮮な考えや意見を聞くことさえもできない世界となってしまう気がするのである。
言論をおこなった者に対する身の安全を保証する何か条約的なものが生まれればいいと思う。