伊東の守る会の山本さんが早速今日の講演会の内容を文字起こしして下さいました。
パルシステム静岡主催木下黄太氏講演のご報告
本日は清水町において、
パルシステム静岡主催の木下氏の講演がありました。
生協という立場で、この放射能防御に関する講演会が行われたことは、
本当に大きな意味があると考えられます。
これを機に、すべての食品に関する安全への対策が、
日本全国の流通業者の全組織を挙げて、迅速に行われることを願うばかりです。
講演の冒頭に、
木下氏より、3.11からどのような事態が、
マスコミの中で生じていた事についての回想がありました。
報道する側も、同時に被災者であり、
アメリカが50マイル圏内からの避難を呼びかけるに至り、
報道をする側も、避難を強いられ、情報が集まらない状況でどう報道するか・・・。
また、その報道によってパニックが起きてしまう危惧があり、
政府からの話をそのまま報道するに至ったとのことでした。
菅政権中枢の人々と、旧知の仲であった木下氏は、
あらゆる情報を、官邸に流し続けたそうです。
しかし、何も決断できない菅総理でした。
菅総理と官僚との間のギクシャクした雰囲気についいて、
多くの報道機関で言われていました。
その状況は、今回の原発事故の被害を大きく拡大したと言わざるを得ません。
はたまた細野大臣も、「安定ヨウ素剤を配るべきでしたかね」と、
多くの人々に聞いて回っていたそうです。
海水注入の大事なタイミングを逸したことについては、
東電のような官僚的企業においては、
総理大臣からの直接の命令が無い限り、何も動けないということです。
それでも菅総理が2つ下した決断。
それは、東電へ乗り込んで、
政府と東電が共にこの難局を乗り込み、連携を訴えたことと、
浜岡原発の停止であったと、木下氏は述べました。
今の老朽化した原発運行のプログラムを、木下氏の同級生が作ったそうです。
彼に木下氏が問い詰めると、「最悪の結果もありえると・・・・・。」
そのような状況下にあって、木下氏は飛び出す決意をしたといいます。
政府や行政、メディアの言うことを信用してはいけません!!!
メルトスルーしてしまった核燃料を、人類がコントロールするすべなど、
持ち合わせていません。ゆえに報道されている冷温停止などありえないこと。
これからも放射性物質は出続けることを、覚悟しなければならないということです。
放射能防護プロジェクトで集めたデータを木下氏が、
先日来日したドイツ放射線防護協会の会長ブフルークバイル氏に見せたところ、
彼は押し黙り、言葉が出てきませんでした。
そして、「東京はキエフ並みです・・・・・」
以下のアドレスは、その際の詳細なやり取りです。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/c2d076ef845900cf23707d38e5c3c2e5
チェルノブイリ後、フランス30Bq/㎏。西ドイツ90 Bq/㎏。イタリア100 Bq/㎏。
東京の56箇所の平均は460 Bq/㎏でした。
「食品からの摂取をゼロに抑える必要がある」というアドバイスがあったとの事。
また、ドイツ放射線防御協会の会長より、
今後日本への支援として一番考えられるノウハウは、
市民レベルによってつくる食品計測所の設置が考えられ、
その方面のノウハウの提供を、出来る限りしていただけるとの事です。
健康被害は、50 Bq/㎏を超えたところから微妙になり、
100 Bq/㎏を超えると、疫学的にも有意に現れることは、
すでにチェルノブイリにおける欧州における研究でも、明らかになっています。
健康被害は、癌や白血病は、最後に表れるものであり、
ありとあらゆる病魔に蝕まれます。中枢神経や脳も例外ではありません。
そして、高齢者は、感度が低いので大丈夫という認識は誤りです。
癌や白血病以外の病魔は、免疫力の低下している方々を最初に襲います。
ゆえに、高齢者や子どもが最も危険です。
静岡県は、現在ほとんどの地域が汚染されていない為、
なんとしても、汚染された瓦礫の受け入れは、拒絶されるべきです。
以上