尿酸と高血圧は関係あるのか?
そんな疑問に対して調べたところ、論文が見つかりましたので見てみました。
Effect of allopurinol on blood pressure of adolescents with newly diagnosed essential hypertension: a randomized trial(新しく診断された高血圧を持つ若い人の高血圧に対するアロプリノールの効果)
PMID: 18728266
アロプリノール、というのは尿酸の薬として最も多く使われる薬剤の一つです。
つまり高血圧の人に高血圧の薬じゃなく、尿酸の薬を遣ったらどうなったか、という話ですね。
そもそも高血圧とか尿酸高値ってのは様々な要因が重なるので、高齢者対象だと、様々な因子が絡み合うんでしょうね。解析が難しくなるかもしれないんで比較的若い人を中心に集めて調べてみたみたいです。
対象はヒューストンのテキサス小児病院の高血圧の方で、年齢は11歳から17歳って結構若い方を対象にしているみたいです。
尿酸値は6mg/dL以上を参加者に選んだとか。
対象は少なさそうで、結局30人の対象患者さんを
①高尿酸血症の薬を使う人
②プラセボ(偽薬)を使う人
に分けて解析したようです。
さらにクロスオーバー解析といって、最初に尿酸の薬を投薬された人にプラセボを、プラセボを投与された人に尿酸の薬を投与してどうなるか見たという徹底ぷり。
結果は尿酸の薬が入ると血圧が低下したが、プラセボでは血圧に変動は出なかったようです(30人のうち、尿酸の薬が入った人は20人が、プラセボでは1人がそれぞれ投薬中に血圧が正常になったとのこと)。
ちなみにクロスオーバーしているので先に尿酸の治療を受けた人はプラセボ反応を見にくいんじゃないかということにも言及していますので、スキがない内容だなと思いました。
この研究は言うまでもなく厳格な組み入れ基準を用いているので
①対象者が少ない
②尿酸の薬の効果がどこまで続くかわかんないよね、という課題
③①にも被りますが、1エリアで行われた研究になりますので一般的な高血圧全てに対しての結論とは言えないということになります。
④またかなり進んだ高血圧には効果が得られるかどうかは不透明としています。
それでもこの論文は組み入れ基準を厳格化し、他の因子の入る要素をかなり少なくしています。関係はあるのかなって思わせてくれる論文ですね。
本日のまとめ
尿酸が高い高血圧の方に、尿酸を下げると血圧も低下するかもしれない。