グッチョ祭り。 | 東京。

東京。

東京に住んでます。

2/14

午後起床。



電話が鳴る。
見ると友人グッチョからである。

「二月末に福岡に帰る。近々会おうじゃないか。」

とのこと。
眠気眼でバッグからスケジュール帳を取り出し確認。
空いてる日を伝える。

電話を終えた頃にはすっかりと目が覚め、布団から出る。



グッチョとは専門時代からの友人である。



当時僕はビジネス科からスタイリスト科に移り変わったばかりで、全く馴染めずにいた。

僕以外に4、5人程ビジネス科からスタイリスト科に移った生徒がいたのだが、僕以外はそんな僕をよそにすっかり溶け込んでいた。


理由は明確。
クラスを移った初日に行う自己紹介で

「僕は皆知っている通り同性が好きなんですけど、女性もいけます。つまり両刀です。よろしく」

前日に頭を捻り、ようやく思い付いたインパクトある自己紹介だった。

当時の僕は

とにかく人と違う事を
インパクトを残す事を

と考えていた。その結果行き着いたのが上記のメッセージである。


結果、一ヶ月程誰とも仲良く出来ず、むしろ話し相手も出来ない程に引かれ浮いた存在になった。


ちょうどその時期親しい友人達を募って自身等で授業のカリキュラムを作ってそれを実行すると言うものがあったのだが、立候補するものの誰一人として僕の周りには集まらず。

泣く泣く一人映像を作ったのを覚えている。

それがこれである。

http://www.youtube.com/watch?v=KIGsfZl95OQ

久々に見てみたが、懐かしくて泣きそうになる。



で、グッチョの話に戻るが、何きっかけで仲良くなったのは全く覚えていない。なんだっけ。


話しは進み、卒業し、ある日グッチョから電話が来る。


ぐ「君写真撮ってたよね。僕知ってるよ。撮ってたでしょ?」

俺「はい」

ぐ「よく行く店の商品を僕がスタイリングして実際僕が着るんだけど、その写真を撮ってもらいたい。つまりカメラマンを君に任せたいんだ。どうかな?」

俺「は、はい!」

ぐ「じゃあ明日~~に来たまえ。それじゃあ」

俺「あの!」

ぐ「何かね」

俺「僕みたいなものがカメラマンなんて、よろしいのでしょうか?」

ぐ「愚問だな。僕は、君だから頼んでいるんだ」



4年程前だから記憶が曖昧だが、そんな流れがあって僕はグッチョの写真を撮った。

しかしこれは嬉しかった。
自分の作品を見て信用し、その大役(僕からしてみれば)を任せられたのはとても嬉しかった。


そのときの写真をいくつか載せておく。
了承は得ていない。もし怒られたら誤り倒すつもりでいる。

$東京。

$東京。

$東京。

$東京。




沢山あるうちの少しを。


元々中性的な顔立ちに細身の体系である。
写真を撮っていくうちに何だか好きになりそうになってしまったのを覚えている。



実際この写真が使われたのかは不明だが、手元に残っている数少ない僕の大事な当時の思い出である。


次に会うときはこのときの話しをたっぷりしようと、ここにこうして書いてみて思った。