3/12(土)、“ディアーディアー”。
栃木県足利市、山間の町。
この地域に生息していたといわれる“リョウモウシカ”。
環境の変化とともに姿を消し幻とされていたが、
ある三兄妹がシカを発見し一躍時の人となる。
ところがその後シカが現れたという情報もなく、
三兄妹の目撃は虚偽とされ
うそつきのレッテルが貼られてしまう。
それから20数年後。
兄・冨士夫は父親から老朽化した工場と借金を継ぎ、
弟・義夫は“シカ事件”で精神を病み、
妹・顕子は駆け落ちし町を出るが離婚寸前で
酒浸りになっていた。
父親の危篤がきっかけで
久しぶりに再会した3人だったが・・・。
オープニングのアニメがカワイイー。
『ぜんぶ、シカのせいなんだ』
幻のシカ発見がウソ呼ばわりされて
人生を狂わされた三兄妹が
大人に成長して再会して、
壊れた兄妹の絆を取り戻していく。
・・・のかと思いきや、
借金、同級生、元カレが現れて騒動が巻き起こります。
そしてやっぱりシカも。
シカ事件はきっと些細なことだったはずなのに、
それがキッカケでちょっとレールを踏み外して
そのままおかしな方向へ進んでしまった3人。
幻のシカに振り回され続ける姿は滑稽で、
でもどこか寂しさ漂うお話でした。
顕子役・中村ゆりさんがキレイすぎるー。
表情がステキです。
そうと知らずに観にいったんだけど、
舞台挨拶がありまして
『主演のお二人が~』
というアナウンスが入った瞬間
『中村ゆり!?』
とドキドキしてたら・・・。
冨士夫役・桐生コウジさんと
義夫役・斉藤陽一郎さんでした。
お二人もネタにしていましたが、
中村ゆりさん見たかったー。
でもけっこうしっかりとしたインタビューもされて、
飛び入りで監督・菊地健雄さんも登場し
お三方のお話もおもしろかったです。
本作は桐生さんの2本目のプロデュース作だそうで、
1本目は公開直後に東日本大震災に見舞われ、
興行的に振るわなかったそうです。
そして5年後の3/11の翌日に
ROCCOの地元での公開となっていたのでした。
桐生さんご自身も冨士夫とにた境遇らしく、
『届けられてよかった』
というストーリーからだけではない
作り手の思いが聞けてよかったです。
右から桐生さん、斉藤さん、菊地監督。
気持ちよくお写真にも応えてくださり
ありがとうございましたー。
ROCCOも入って撮ってもらったよ!
サインもらっちゃったー。
入場者特典はかわいい“シカせんべい”なのでした。