大きな塊の話と、日々の出来事 -4ページ目

何もかも失って、さらに奪っていく

家の全てが焼失
家財も 思い出のものも
アネも

解体売却しようにも

事故物件となったので
二束三文

無駄に大きな家だったから
解体費用は1000万くらいかかるんじゃないか


貯金がどんどん吹っ飛んでいく


火災保険は
母の口座にいくから
私は使えない


アネは
私に最後まで

悩みをもたらして行った感じだ


ああ



毎日辛い

楽しいことがない


もう
何もかもが


人生何があるかわからないの見本

外で食事をしていると
町内の人から電話が

「どこにいる?」
「外ですけど」
「そと?!そとってどこよ!」

どこだどこだと言うので
もしや詐欺なのか?と

「どなた様ですか?」と聞いてしまった

外出を確認して
空き巣に入るとかいう電話詐欺があると聞いてたので

「たいへんなんやから!」というばかり
「だからあなた誰です」
ついそんな言い方をしてたら

電話の向こうの人が変わって説明された

「あんたの家、家事や」


「は?」



そう


そこから慌てて帰ったけど


家はもうダメになっていました…



こんなこと、あるんだね


なんだろう
わたしの人生って

ほぼ3ヶ月ぶりの再会

新型コロナ流行によって
母の施設も例に漏れず面会禁止となって3ヶ月

ようやく面会できました

それでも予約制で5分間
平日のみで16時まで

コロナ休みがなかったら
なかなか会えてないところだ

検温や問診をしてから
やっと面会だ


「おぼえてる?」
「んー?だれやーー、あー、しってる」
「名前出てこないか?」
「なんやろ」
「(名前の1番上一つをいう)」
「あ、〇〇か」
「そうそう」

そこからは普段の会話が出来た
隣の家が取り壊され更地になった写真を見せたけど
流石にもうそこがどこかは思い出せないようだ


まあ
きれいに忘れてくれた方が
いろんな「残念」がなくていいかなと思うようにしている

元気な感じは変わりないけど
痩せた感じがして心配だ

看護師さんに「いつも笑わせてもらってますよ」と言われた

他の方からも
必ず言われるので
相変わらず冗談言いまくってるのだろう

冗談言いそうにない顔をしてるので
ちょっと言うと、ウケるんですねこれが

まだ、人を楽しませる能力が衰えてないなら
少し安心


と、取り留めもなく話をしてると
あっという間に面会終了


いざ帰る頃

いつもと変わらない母だけど
何度も何度も握手をしようと手を伸ばしてきた


やはりどこか心細いのだな…


「すぐまた来るからね」

と言ったものの、次の面会予約は2週間あけないととれないという。
こればかりは仕方がない…


早速予約をした
早くいつでも行けるようになればいいな…