かなり古いネタで恐縮ですが、昨年12月26日に参加した「西鉄電車教習所見学会」をご紹介。
西鉄電車はボクちゃん小学5年生から現在までお世話になっている頼もしい存在です。
このたび西鉄のモニター制度『にしてつモニたす』の希望者の中から抽選の結果当選した次第。
これがなかなかディープでした。
集合は、西鉄宮の陣駅前に午前10時。
早速目に入ってきたのは、昔のカラーを纏う西鉄タクシーではありませんか!
黒塗り化で絶滅したとばかり思っていたら、何と久留米には残っていました。
(撮影の許可をいただいたのでパチリ。一応タモさん風にしときました)
(早速迎車依頼で出発です)
全員揃ったら、宮の陣駅裏手にある教習所へ徒歩で出発です。
民家の間の路地の奥の意外な場所に、でーんと構えていました。
横には架線関係の研修場所でしょうか? 朝礼台のようなものには、車輪とボックスが…
会議室でレクチャーを受けたら、早速数班に分かれて見学会スタートです。
ボクちゃんの班は、1階実習教材室にある運転シミュレーター体験からスタート。
シミュレーターは、特急から普通まで何でもござれの3000系。
外観は張りぼてですが、室内はしっかり作りこまれていますね。
運転体験の設定は下り急行で、福岡駅をスタートしてから小郡駅までのコース。数名で交代しながらの体験です。
(映像はプロジェクターのスクリーン投影)
横にある教官席はこんな感じ。いろいろなデータが収集されるようですね。
新人社員は行動までしっかりモニターされるのですね!
因みにボクちゃんは筑紫駅からスタート。何と津古駅手前の踏切で自動車事故に遭遇するというもの。事前情報が有ったので、警笛と非常ブレーキは褒められましたが。実際の事故では防護無線の発報などいろいろな作業があるそう。日々の業務お疲れ様です。敬礼!
ボクちゃん一番のビックリは、信号の制限速度が変わっていた事。
昔は、警戒25km/h 、注意40km/h、減速75km/hだったものが、それぞれ警戒25km/h(変わらず)、注意50km/h、減速85km/hに変わっていました。 どうやら2008年3月の110km/h化に合わせてのよう。
続いては、3000系の後ろにある5000系モックアップ。こちらで車掌業務の体験です。
ボクちゃんが一番嬉しかったのはコチラの5000系! しっかりと作りこまれていますね。
何より、内ばめ式のライトケースや車体同色のホロ枠など、昭和50年の新造時の面影をしっかりと残しています!
そう言えば5000系試乗会に参加したなぁ!
運転席のデスクの色や、ATS表示器も昔のままです。
お役御免になったら、是非譲ってください! お願いします!
さて、かなり脱線しましたが、残念ながら5000系では車掌業務体験のみ。
ホームが短い駅での此の戸・他の戸の取り扱いなども勉強します。
他にも、5000系に使用している川重製KW-9A台車や、
東洋電機製のパンタも。
そして、色々な車載機器(少々古い?)も。
又、運転業務以外で信号関係の勉強もできるようです。
室内には、何故か1000系特急運行開始時の記念写真も。
警察の音楽隊?まで出動し、こりゃまたたいそうな賑わいです。それだけ歓迎されたということでしょうね。
一部の方々のポジションは、今じゃ許されないでしょうけど(笑)
ボクちゃん生まれる4年前の1959年の事です。まだまだ大牟田や久留米といった地方都市に活気があり、特別料金不要の特急・急行は、都市間輸送に大活躍でした。
昔から西鉄は、車掌→運転士→駅務(現在は駅は子会社の様ですが)という流れがあって、多くの人が仕事内容全般を把握しており素晴らしい組織だと思っていました。扉閉めの際は運転士も後方確認しブザーで車掌へ知らせますし、途中駅で追い越しの際は普通電車の運転士・車掌も特急・急行の扉閉めを注視・補助します。オーバーランや・過失通過など殆ど無いのも、そういった社風から来るのではないでしょうか。
ヒューマンエラーを防ぐために、組織を横断したミーティングも実施しているそうで、これからも安心して乗車できそうです。
他の鉄道会社も是非真似してほしいものです。
今回はありがとうございました。
頑張れ西鉄!
※西鉄の取り組みはWEB上の安全報告書に詳しく記載されていますョ。
おわり