心配したい、不安にさせたい | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

世間では米不足との事で、米が手に入らないと嘆く人達の声を目にしますが、コロナ禍におけるマスク騒動と同じものを感じてしまったりする。

オブラートに包まず言わせてもらえば、「同じ愚を繰り返す」としか言いようが無いのですが、まあ人間が絶滅しない限り、同じ事は繰り返されるだろう。





https://ja.m.wikipedia.org/wiki/1993%E5%B9%B4%E7%B1%B3%E9%A8%92%E5%8B%95


平成の米騒動を体験した私としては、今回の騒動は、まさに人災としか言いようが無い。

別に冷害があった訳でもなく、去年の作柄も平年通りだったのだから、古米と新米の端境期とは言っても、本当に米自体が存在しないという事態ではない。

米が市場に出回らない事と、米自体が存在しないという事は別であって、米が市場に出回らないという事を見る限り、これは天災ではなく人災だという結論にしかならないのである。





この事について、最近の報道等を見てると、政府が備蓄米を放出しないからといった批判を多く見かけますが、これは本来おかしな批判である。

冷害等の天災で米自体が無いのに、備蓄米を政府が放出しないというのであれば、この批判は的を射てますけど、市場に米が出回っていないという、需要と供給の問題でしかありませんから、備蓄米放出云々を問題視するより、需要についての検証や、供給についての検証をすべきであろう。

これはコロナ禍におけるマスク騒動と同じですから、いつもよりも需要が不自然に大きくなれば、いつも通りの供給がされていても、市場に米が出回らなくなって当然だとしか言えない。





さて、不自然に需要が大きくなった要因については、南海トラフ地震注意報しか考えにくい。

あの注意報による影響で、水の品不足が大きなニュースとなりましたが、米についても同じ動きが生まれたというだけの話であり、平成の米騒動との大きな違いとして、平成の米騒動の時には存在しなかった「転売屋」による買占めも影響しているという事も影響している。

結局は不安を煽った側と、煽られた不安を利用する側、そして何も考えぬまま不安を解消したい側の、3つの立場が生み出した後付けの供給不足ですが、備蓄米放出しない政府に対しての批判はあっても、原因となった南海トラフ地震注意報についての批判は聞こえてこない。





今回もマスク騒動の時と同じく、不安にかられて米を大量に買い込んだ人達は、とりあえず自分の家が1か月でどれぐらい米を消費してるのか、ちゃんと調べた方が良いし、なぜ自分は踊らされやすいのか、そこも検証してみた方が良いと思うよ。