正論とモヤモヤ | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

オリンピック女子体操代表の選手が、未成年なのに飲酒と喫煙をしていたという事で、代表を辞退したというニュースが出ましたが、それに対するコメントを見ていて、なんかモヤモヤしている私がいる。

なぜモヤモヤするのかと言えば、大岡裁きのようなスッキリした結論が出てこないからで、なんとも言えない気持ちになるのだ。





この選手が一番大事にしてきたのは、オリンピックに出場する事だったのは疑いようもない。

4年に1度しかないオリンピックに向けて、ただでさえ選手寿命が短い女子体操選手が、オリンピックよりも飲酒や喫煙を優先する筈がない訳で、仮に飲酒や喫煙を優先するような選手だったなら、オリンピック代表として選ばれる事は無かっただろう。

「そうであるなら何故タバコを吸った?」と、誰しもが感じる疑問でありましょうが、4年に1度のオリンピックに出場するためのプレッシャーや、日の丸を背負う代表に選ばれた後のプレッシャーを、一般人である我々が理解出来る筈もなく、そのような疑問に対する答えを出せるのは、この選手だけだろうし、この選手が感じていたプレッシャーを理解出来るのは、同じように日の丸を背負った経験の有る人達だけだろう。





「才能があるなら次回を目指せ」とコメントする人もいますが、毎年開催されるような国際大会ならともかく、4年に1度のオリンピックという事を無視し、そのような発言をしてしまう人について、私は残酷な人達だなあと思ってしまう。

「バカな事を仕出かした」と、私も当然思ってますが、4年後にしか開催されないという事を無視して、「次回を目指せ」と発言するだけの無神経さを、私は持ち合わせていない訳で、これはモスクワ五輪のボイコットと、それで選手生命の盛りを失った選手いう現実を見てきたから、私には「才能があるなら次回を目指せ」という主張をする事が出来ない。

未成年が喫煙や飲酒を仕出かした事は、本当にバカな事を仕出かしたと思っているし、それに対する罰則が適用される事も理解しているけど、重すぎる罰であるように私は思ってしまうのだ。





ふと頭に思い浮かんだのが、例えばドーピングと同じように、タバコやお酒も選手規定で禁じられているのか?という事。

日本の法律では、未成年の飲酒や喫煙は禁じられているけど、選手として禁じられてないなら、オリンピックに選手として出場する事に問題は無いのではなかろうか?

選手として禁じられておらず、日本の法律として禁じられているなら、オリンピック出場後に罰を与えるのでも良いように思うんだけど、それは甘すぎる考えなのだろう。





正論は正論とは言え、モヤモヤしてしまうのである。