ゴジラマイナスワンがアカデミー視覚効果賞を受賞しました。
山崎監督・・おめでとうごじます。そして、素晴らしい作品をありがとう。
ゴジラ映画でゴジラが単体で出ている映画はこれまで4作品あります。
54年の初作
84年のゴジラ(30周年記念作品)
シン・ゴジラ
ゴジラ ー1,0
これらの作品での見どころは
人間ドラマ
ゴジラにどう対峙するか
の2つ。
ほぼ不死身のゴジラを完全に消し去ったのは初作のみ。
初作では男女の三角関係を軸に芹沢博士の苦悩が描かれていく。この映画のベストシーンは鳥かご越しにゴジラが見えるシーンで、守りたいものと排除したいものとの対比である。このシーンを超えるものは今まで見たことがない。構成を考えた人、実際に撮影した人のセンスの良さに脱帽する。
ちなみにオキシジェンデストロイヤーは近年ゴジラ・キングオブモンスターズに
も登場している。
また初作のゴジラはアメリカでは、レイモンド・バーが出演したシーンを足して怪獣王・ゴジラ(ゴジラ・キングオブモンスター)として公開し、これが好評をはくして日本に逆輸入されている。続編のゴジラの逆襲では再びレイモンド・バーが出演したシーンを足して、日本で再びゴジラと出会う・・という風に作られた。
84年のゴジラは30周年記念作品として作られたもので、まさにオールスターキャストでこれでもかといった感じで俳優さんが出てくる。
この映画では
ゴジラ対首相
といった感じのもので小林桂樹さんの演技が光る。
最後はゴジラの帰巣本能を利用して三原山の火口におびき出し、仕掛けていた爆薬を爆発させて火口に落とす・・というもの。
ただ・・これでは死なないだろ・・と思ったらちゃんと続編(ゴジラVSビオランテ)が出てきた(笑)。それも三原山に爆弾を仕掛けて爆発させて噴火させ目覚めかけていたゴジラを叩き起こすという荒業・・。それはないぜ・・エイリアン君(笑)。
ちなみにこのVSビオランテの原作者は小林晋一郎という人で歯学博士だったりする。なんでも
これまでゴジラの歯並びは悪すぎるとかで治すように意見を出したのだとか。VSビオランテを観るときはゴジラの歯並びに是非注目してほしい。
東宝の30周年記念作品として作られたのがキングコング対ゴジラである。キングコングのレンタル料が法外に高かったと聞き及ぶ。小生が初めて劇場で観た映画がこれですごく興奮したのを覚えている。以来ずーっとゴジラ映画のファンである。ちなみにこの映画もアメリカ公開版が存在していてYou Tubeにもアップされている。注目なのはこれの41分あたりから。ゴジラの脳はこれくらいで(小さいさくらんぼくらい)暴力的。コングの脳は大きくてthinking animalなんだとか・・。これ体の良い人種差別なんじゃないの?って思った(笑)。何がthinkingだよ、始終酔っ払ってる感じだったじゃん。
ゴジラ50周年記念作品が、ゴジラfinal wars。
これが最後だ・・と言いながら最後じゃなかった・・。
あんまり出来の良い映画ではなかった。
シン・ゴジラは日本政府対ゴジラという図式になっている。
メインは矢口さん・・だろう。最後はゴジラをむりやり転ばせて薬液を口に流し込んで凍結させる・・というものなんだが、あれは絶対無理だろう。いきなり口になにか流し込んでごくごくそれを飲むか???と思っちゃうのだよね。だらだら外に流れちゃうよね。もう少しなんとかならなかったかねぇ・・・・。赤坂を演じた竹野内豊はその後のシンウルトラマン、シン仮面ライダーにも出演している。政府のもたもたぶりはよく表現されているしアメリカとの関係も垣間見える。
ゴジラ -1.0は劇場で観るべき映画。人間ドラマは特筆するものはないがとにかく視覚効果が凄かった。未見の人もいるだろうから多くは書かない。ただこの映画がアカデミー賞視覚効果賞を取ったということは永遠に記憶に刻まれることになる。監督が受賞するのはスタンリー・キューブリック以来だという。2001はCGなんかなかった時代の映画で、アナログであの映像を作り出したのだから凄いの一言。かたやゴジラはCGを使ったもので誤魔化しの効かない昼間のシーンが多く、ハリウッドのゴジラとは一線を画している。
そういえばスピルバーグもこの映画を3回観たとか。彼はゴジラのファンだと思う。レディープレイヤー1ではメカゴジラが出ているし、ガンダムとのバトルという日本では絶対に実現しない夢の対決を実現させている。
それにしてもアカデミー賞受賞はもっと大々的にマスコミが報じるべきニュースだと思うが、日本のマスコミは本当におかしい。これが韓国映画だったら狂ったように大騒ぎしているに違いない。