『三行で撃つ』は一生の友になるかも | ムーブメントコーチ ロボラガーのブログ

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ムーブメントコーチ(重心移動のスキルを指導)として、高校生や大学生中心にトレーニング指導をしております。現場での試行錯誤を書きたいと思います!

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「お疲れす。この本読んでみな。たぶんあなたなら役に立つし、すげー面白いよ。俺はライター的なものは目指してないけど、マスコミ育ちの俺でもすげー勉強になる。近藤康太郎 著 『三行で撃つ』」

一昨日、高校野球部時代の先輩がメッセージをくれた。

先輩に本を紹介されたのは初めてのことだったので、早速Amazonで購入した。本を読むことは好きなのだが、自宅で読むと、たいていは途中でやめてしまう。なぜか、まったく頭に入らない、本にのめり込めないのだ。私の読書がまともに機能するのは、電車に揺られているときなのだ。だから、年末年始は時間的にはかなり余裕があって、しかも読みたい本がいくつかあったにもかかわらず、ほぼ挫折した。と言うか、途中であきらめた。

 

しかし、この本は違った。まだ三分の一しか読み終えていないのだが、本に入り込める。自宅に居ながらにして、こんなに集中して本を読めるのは、本当に久しぶりだ。

 

「読者は、あなたに興味がない。読者にとって、あなたの書こうとするテーマは、どうでもいい。
冷徹な現実だ。しかしこの現実を認めるところしか、始まらない。」

 

これは強烈だ。「あなたに興味がない」、そんな読者が振り向いてくれるには、本のタイトルにあるが「三行で撃つ」、つまり、最初の三行でどれだけ、読者を引き込めるかにかかっていると言う。

正直、このブログでもTwitterで呟くにしても、最初の三行に、そこまでこだわったことがない私には、きつい一言だ。

 

「文章とは、信号のことだ。だれが読むのかわからない。手にとってもらえるかさえ心もとない。しかし、だれかに伝わることを信じなければ、とても書いてなんぞいられない衝動。叫び。埋め込まれたシグナル。
空き瓶に手紙を詰めて、海に流す。流れつく先は、分からない。しかし読まれることを信じなければ、とても書けはしない。
文章の本質は、そこにある。磨き込むボウリングレーン。埋め込むシグナル。メッセージ・イン・ア・ボトル。」

 

おー、これは、ものすごく共感できる。FacebookでもTwitter、そしてブログで書くのも、誰かに伝えたい衝動を抑えられないから書くのだ。書くことで自分の頭を整理していることもあるが、それなら日記として書けばいいのだ。わざわざSNSを利用するということは、誰かに自分の思いを伝えたい、聞いてい欲しいからなのだ。だから、やっぱりいいねボダンが多ければ嬉しいし、ポジティブなコメントを頂けたら、まさに喜びは倍増する、いや、むしろそのために書いているのかもしれない。

 

他にも紹介したい言葉ばかりだが、そろそろ残りのページを読み進めたいので、これくらいにする。

先輩は「一生ものの本になった」と言うが、もしかしたら私にとってもこの本は残りの人生の最大の友になるかもしれない。