彼氏と
大げんかして
昼間のデートは
さんざんだった。
ママが
やけに優しく
話しかけてくる。
猫は女 爪を隠せる
犬は男 爪を隠せない
何もかも 丸見え
それでも 何かと
女を騙そうという気でいる。
そんなもんなのかなぁ
ため息をついていたら
ジュンが
やって来た。
兄貴と
ケンカでもしたのか?
と、聞いてきた。
黙っていたら
なんだお前
兄貴に負けた事は
無いだろう?
と、慰めてきた。
私は
彼氏の言う
女らしく というのが
わからなかった。
ドライマティーニを
頼んだら
マスターの正平ちゃんが
アルコールが入っている
と、念を押して
ドライマティーニに
オリーブを山盛りにして
出してくれる。
ドライマティーニの
酒は飲まずに
オリーブだけをつまむのは
お前だけだなと、
ジュンがウォッカ多めの
マティーニを
頼んでいた。
ジュンのグラスに
酒を移して
オリーブをつまむ
私の顔を見て
不思議な人だなぁ
と、正平ちゃんが
笑った。
カウンターで
うたた寝して
目が覚めたら
彼氏が
横に座っていた。
ジュンが
オリーブの実を
噛みながら
兄貴
コイツに無理を言っても
かわいそうだぞ
コイツには
コイツの良さがある
と、言ってくれた。
私の頭を
ポンと叩いて
人生は作るものだ
必然の形と
いうものはないぞ
と、言い
先に帰って行った。
マスターの
正平ちゃんが
彼氏に
ドライマティーニを
出しながら
話しかけた。
カクテルも
実に様々な種類が
ありますよ。
定番から
個性的なものまで
それぞれが
美味しいものです。
いろいろ味わって
楽しまれたら
いかがですか?
私の肩を
抱きながら
じゃ、そうするか
と、飲み始めた。
彼氏も
ジュンも大好きな
ドライマティーニは
きっと
辛口の
大人の味なんだろう。
