シャオワンが
シュウメイちゃんと
結婚したのを機に
小さい規模だが
店を任された。

スーパーだから朝から晩まで
何かと忙しいが
二人はスタッフと一緒に
頑張っているようだった。

シャオワンは
相変わらず、誰よりも
朝早く出勤しては
店のトイレ掃除に余念がなく
便器はもちろん、トイレの壁から
窓から、床、掃除道具まで
きれいに拭きあげる。

店には
若衆に頭を下げた
ジュンの顔を立てて
大勢の若い男たちが買いに来たり
やはり、若い部下たちに
頭を下げたカズミの
顔を立てて、パトカーに乗った
お巡りさんまで
買いに来ていた。

フミヤに至っては
法話の途中に
スーパーの新店舗を案内して
買い物に行けば
今年の縁起の良い方向である と
言っていて、聞いていた
三右衛門を大いに
呆れさせた。

若い二人の頑張りもあり
小さいながらも
滑り出しは、確かな手ごたえを
感じるような
盛況ぶりだった。

私と、
ツカサ姐さんも
買いに行ってあげようと
話がまとまったが
あくまでもナイショに
したい。

シャオワンに顔が
知れている私たちは
思案の末に
変装をして行くことにした。

ツカサ姐さんは
ベーシックなワンピースに
サングラスをかけて
スカーフを頭に巻き
まるで女優のよう
私はシルクのブラウスに
黒のパンツを合わせ
サングラスをかけた。

これなら
絶対バレない、と
自信を持って
買い物に行った。

その日の夜
早めにやって来た彼氏が
ジュンとフミヤに
頭を下げて
礼を言った。

シャオワンらしく
頭の回転も速いが
客の様子を見て、
気がつくのも早い。
さっそくタイコータイに
知らせたようだった。

シュウメイちゃんは
ツカサ姐さんの変装に
直ぐに気が付いたが
となりには、背の高い
ヤクザっぽい女がいた
と、シャオワンに
話したらしい。

彼氏が
お前だろう?
と、聞いてきた。

なんで?
なんで私が
ヤクザっぽいの?

誰も答えないが
ママが
横から囁いた。

野獣ちゃん
ヒョウ柄のブラウスが
とってもお似合いよ。
まるで、地毛みたいね。

なんてこった!
ガウチョーア!
シャオワンから
教えてもらった言葉を
こんな時に使うなんて!
シュウメイちゃんには

ヒョウ柄は
私の定番だ!

と、言っておこう。