店の一番奥の
テーブルで
コックリさんを
やっていた。
興味のない私は
カウンター席にいた
ジュンとフミヤと
三人で飲む。
アタリメを齧る私に
ジュンが、
たまには色気の
あるものを食べたらどうだ
と、言っていたが
フミヤの視線が
何を視ているのか
気になった。
コックリさんを
やっていた女の子が
泣き始めたらしく
二人の男が
慌てた様子で
騒ぎ始めた。
コックリさんが
帰ってくれない
らしい。
フミヤを見たら
じっと
見つめただけで
バカバカしい
そう呟き
水割りを飲み始めた。
騒ぎが大きくなり
女の子が大声を上げて
泣いている。
トイレに立った
ジュンが、
何かを手に持って
騒いでいる
テーブルに向かう。
シュー シュー
苦み走った顔で
ジュンが、
キンチョールを
撒いていた。
呆気にとられた
女の子は
泣くのをやめて
ジュンの顔を見た。
コックリは
居なくなったぞ
そう言ってジュンが
戻ってきた。
ホントに効くな
これは。
まぁな
一応、キツネだしな
効くんじゃないか?
ジュンとフミヤの
内緒話は
こんなモンだった。
色気のある食べ物と
言われて
自分で勝手に
メロンを半分に割り
カレースプーンで
果肉をすくって
食べていた私を見て
キツネのほうが
よっぽど
可愛いげがある
ママ
聞こえているよ。
フミヤにも言われた
色気じゃなくて
そりゃ水気だなぁ
お前のは。
