パールのピアスを
落とした。
キャッチは
耳たぶにくっ付いて
いたが、本体がない。

髪をかきあげた時に
髪に引っかかって
落としたのか?

外車が止まっていた。
さっきまでは
止まっていなかった。
あの外車の下に
落ちているかも?

地面に手をついて
覗き込む。
何かある。
手を伸ばしてやっと
届くか?

うーん。
届かない。
どころか、車が
動きだした。
叫んだ!

バカヤロウ!
怒鳴った。

車から
男が出て来た。
それも、背の高い
二人のオッさんが。

事情を話して
ピアスを探して
もらった。
無い。
つーか、お前が踏んでいる!
アホ!

私と彼氏の出会い
そして、ジュンとの
出会いだった。




お前は
出会った時から
俺たちに
怒鳴ってたな。

彼氏とジュンに
挟まれて
昔のことを
蒸し返された。

アレ?
怒鳴った私に
一目惚れしたって
言ってなかったっけ?

俺たちは何も
悪いことはしていない。
なのに、
怒鳴られた。

お前が勝手に
落としたピアスを
踏んだら怒鳴られた。
あんな小さなモノなんか
分かるわけがない。
なのに、
アホ!
と、怒鳴られた。

酒を飲むと
めんどくさい男に
なるなんて
知らなかった。

ましてや
どーでもいい
小さなコトを
蒸し返えす。

付き合いはじめは
オトナの男
と、思った。

が、半年もしないうちに
しょーもないガキ
ただの飲んべえ
と、わかった。

まぁ、そこは
お互いさまだな。

警察官のカズミ、ヤクザのジュン
坊さんのフミヤ
会社社長の彼氏。
職業は関係なく
飲んべえは
共通している
ただのアホ。

そこが
かわいい?
のかも、知れない。
たぶん。