おいしい!
その夜は
カズミが買ってきた
出張のお土産を
食べていた。
アタリメも
良いけれど。
回りで
何を話していても
気にならない
何を言われても
気にならない。
噛めば噛むほど
おいしい!
ひたすら食べる。
カズミが、
気に入ったようだな
と、満足げに言う
首をタテに降る。
フミヤが、
お前、それだけ
集中力があれば
雑巾がけだって、短時間で
こなせるぞ
どうだ、週末やってみないか?
…無視。
ジュンが、
お前、兄貴と寝るとき
今くらい夢中になれ
なっ?
墓穴を掘ったな
思い切り
脚を蹴飛ばした。
何回、地雷を踏めば
気が済むのか。
彼氏と何を話しても
いいが
酒が入ると
頭も、口も軽くなるようだ。
ホタテの貝柱の干物
とっても
気に入った。
フミヤもそうだが
ジュンまで
銀座で
ホタテの貝柱の干物を
お土産に買ってきた。
私を黙らせるには
コレだと
彼氏に話したらしい。
酔っ払った
彼氏は
ジュンが言ったことを
全部喋った。
黙っていれば
お利口なのに
二人とも。
