立ち止まったまま、立ち尽くしたまま、
時間だけが流れていく。

でも、焦っても、焦らなくても、
ぼくたちは、同じ方向を向いている、
そのことが、わかれば、よいのだ。
「僕が好きな本はどれも喜劇的に悲劇で人生後ろ向きですね。でも、いいじゃないですか。時には世の中に背を向け、独りぼっちになってみるのも。」(竹中直人氏の言葉)    この後にエピソード話が。竹中氏が若い頃に、ラブレターに書いた内容を、23年ぶりに、送った女性から見せてもらったそうです。「僕は無能だから」と書いてあって、竹中氏本人がビックリされたそうです。「何もできない自分、どう生きていいか分からない自分が、その頃からいた。」と述べられてます。俳優であり、映画監督として知名度のある竹中氏が、実に自然に自分の弱くて愛おしい部分を語っておられます。疲れ果てた時に、竹中氏のこういう姿勢を知ると妙に、共感します。でも、私のような人間が、僕は無能ですからと言うと、周りは、うなずくかもな。...今日は、どうもいけません。(朝日新聞の抜粋より。)
「「なぜ私たちは存在しているか」「なぜ生命は生まれたのか」と、みなさんは聞きたいでしょう。でも、残念ながら科学はこのような「なぜ」(Why)に答えることができない。科学が答えられるもはせいぜい、私たちの生命がどのようにふるまっているか、という(How)の疑問に対してです。」(朝日新聞より引用)    (Why)に答えるものとしては、宗教や文学ではないかと述べられてます。例えば、なぜ自分が存在しているのかという問いに、宗教ならば神がおつくりになったからと答えることができる訳です。
終戦の日である8月15日に放送されていたドラマですが、フィクションとは言え、実話が伴っていることもあって、涙なしには観れませんでした。以下、引用です。「昭和18年。海軍は航空兵不足の解消のため、全国の中学校(旧制)に甲飛予科練習生の志願者数を強制的に割り当てた。愛知一中の割当ては47人。しかし、名門校を自負する生徒たちは戦争を冷ややかに見ており、愛知一中の3年生・藤山正美(池松壮亮)もその一人だった。正美にとって、端艇部(ボート部)の親友・笠井光男(太賀)と文学や将来について語って過ごす時間が何よりも大切だった。志願者の少なさに焦った軍部は、校長を通じて『時局講演会』を開き、生徒への指導強化を命じる。」(オフィシャルサイトより引用)    光男が、下校時に川のほとりで、正美に語りかけます。「文学の中枢にあるものは、「人間は、何のために生まれてきたか。」という疑問なのだ。」と言って、ベルレーンの詩を朗読します。
「ちまたに雨が降るごとく、我の心に涙降る。
 かくにも、心ににじみ入る、
 この悲しみは、なにやらん。」

光男は、大好きだった文学の道を諦め、海軍に志願することを決意します。「国家、無くして、個人はありえない。今は個人的な夢は、意味がない。」と発言し、豹変した光男の姿に、正美は気後れしてしまいます。(正美は、身体検査で視力が悪く不覚にも、落とされたことも、重なりました。)そして、時は流れ、終戦を迎えました。正美は、光男の戦死を知ります。光男のお母さんより我が子の日記を読むようすすめられ、号泣しながらの朗読。
光男の最後の日記:
「昭和18年9月28日火曜。空は晴れて星がでている。私の心は澄みきっている。悔恨や未練は先日、あの川へ捨ててきた。わが友は、そんな私に、気兼ねをしているだろう。明日、わが友は、見送りにきてくれるだろうか。どうどうと見送って欲しい。そして、どうどうと生きて欲しい。私も、また、どうどうと生きるつもりだ。人間は何のために生まれてきたのか、その答えを探すつもりでいる。わが友よ、あの日、私は考えることをやめた。だけど、それは間違いだった。考えることをやめる、それこそが人間の敗北なのだ。だが、友よ、私は、あきらめていない。戦争しているのは人間で、戦場にいるのも、人間ならば、どこにいても、どこにいようと、私は、戦いの最中にも、崇高な芸術を描きだすことができるだろう。私は、人の心に向かって、心の目を向けようと思う。銃や剣ではなく、心眼を向けるのだ。そして、ペンをとるのだ。私は、戦場で人が殺しあうのではなく、人が生きるための魂を存分に描きだそうと思う。友よ、いつか私が見た人間の魂を描き、それを君に読ませたい。友よ、そんな日がやってくることを願わずにはいられない。早く、こんなつまらない戦争が終わることを祈らずにはいられない。友よ、それまで、さらばだ。」
志願兵として送り出した母が涙ながらに言います。「私に学問があれば、あの子の気持ちを知り、死なせずにすんだのですかね。」正美は、言います。「いえ、僕たちは学校で死ねと教わったのです。学問がなかったのは、この国です。」なんとも痛ましく、重々しい言葉です。


オフィシャルサイト
http://www.nhk.or.jp/nagoya/jyugosai/index.html
今日は、車が珍しく家にあったので、1カ月半ぶりに、運転しました。(名義は、私なのですが。汗。)今年のように猛暑ですと、車での移動のありがたみを実感しました。入院している父の病院に寄って、それから、郊外のホームセンターまで、必要品を買出しに行ってきました。知っている道は、それなりに運転できますが、不測の事態に緊張します。信号待ちから発進しようとしたら、右折レーンにいた車が近距離で、私がいる直進レーンにいきなり割り込んできて、ヒヤリ。気を取り直して、空を眺めると、強い日差しなのに、雨雲のような雲がかかってます。FMからは、いまだに放送されているユーミンや、山下達郎の声が。ビビリ運転は、相変わらずですが、ペーパードライバーにならない程度に、細く長く乗りこなしたいと思ってます。とりあえず、ゴールド免許を、取り返すのが目標です。