THE SHOCK DOCTRINE | Cavasaki Air Service <Beer Squad>

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【NAOMI KLEIN/ THE SHOCK DOCTRINE】



かつて『タイムズ』紙が、
「いま35歳以下でもっとも世界で影響力のある人物」と評した、
女性ジャーナリスト兼、活動家のナオミ・クラインの最新作。



さて、『ショック・ドクトリン 惨事活用型資本主義の勃興』。
今回もいろんなもんを斬りまくってるらしいです。


要約すると、火事場泥棒的な発想でしょうか?
戦争、テロ、経済崩壊、自然災害、などの大惨事につけこんで、
過激な市場原理主義をすすめてきた、ということらしいです。



ナオミ自身が一番驚いたといっているのが、

「自由市場経済を提唱する高名な経済学者たちが、
急進的な市場経済改革を実現させるには、大災害が不可欠であると書いているのです。
民主主義と資本主義が矛盾することなく、手を携えて進んでいくというのは、
現代社会における最大の神話ですが、それを唱導してきたまさにその当人達が、
それは嘘だと告白しているのです。」



その学者の一人が、経済学者・ミルトン・フリードマン。

彼は2006年に亡くなるあいだ
サッチャー、ニクソン、レーガン、ブッシュの顧問官を務め、
ラムズフェルド国防長官が駆け出しの頃に指導。
70年代のチリのピノチェト将軍にもアドバイス、80年代後半の
中国共産党の一連の改革にも助言したという大人物。


そんな彼の主張は、

「国家の役割は、契約の強制と国境の防衛のみ。
それ以外は完全に市場にゆだねる。教育も国立公園も郵便局も、
すべて営利を目的に運営すべきだ。売り買いこそが、自由と民主主義の最高形態である」。

なのですが、
彼自身もこれは危険な思想だということを十分理解していたらしい。



奇しくも今日は、
住民を中心に20万人の犠牲者が出た沖縄慰霊の日。



【恐怖を利用した「経済改革」-ナオミ・クラインが語る】


翻訳本まってます(w