慶良間ダイブを終えて船に戻る。
機材からタンクを外し、所定の場所に置く。
みんなはどこかなー?と重い、船の2階デッキに上がると イッタン、トモオ、太一の3人が寝ていた。

ダイビング後って、何で眠くなっちゃうんだろうね。
ロビンの気配に気がつき太一が起きる。「おぅ。俺らもうメシ食っちゃったよ」
ロビン一行は、ダイビングショップにお弁当の手配をしていた。
みんなは、沖縄の弁当だから沖縄料理の弁当かと期待していたが、残念ながらダイビングの船上で出される弁当は大抵の場合は普通のコンビニ弁当だ。
以前、船上でランチビュッフェというのもあったが、ビュッフェだとついつい食べ過ぎてしまって、あとで苦しくなってしまう。
太一から弁当を食べたという話を聞き
「えー。ずるい。俺も食べたい」
と言う。ダイビング後であることと、昼過ぎの時間帯が ロビンの空腹感を高める。
えっちゃんは辛そうな表情で、横になった。顔にはダイビングのマスクの跡がくっきりとついている。
「えっちゃんも弁当食べる?」
船酔いの具合を考えると、食べる気はおきないだろうな、と思いながらロビンが聞くと意外にも
「食べてみようかな」という返答。
ロビンは弁当が置いてある1階の船内に移動する。
弁当が置いてある場所を見ると、弁当は2つしか残っていない。
ロビンとエッチャンの分だ。
他のダイバーは各々カップラーメンを食べたり、持ち込んだおにぎり等を食べている。
ロビンは弁当を2つ持ち、2階デッキに運んだ後、再度1階に戻りインスタントミソ汁を2つ準備する。
揺れる船内で湯気の立つ味噌汁を2つ持ち、2階デッキに上がるのは容易ではない。
「持ってきたよー」ロビンは味噌汁を顔色の悪いエッチャン手渡す。
弁当は2つあるが、おかずの内容が少々異なる。
「エッチャンはどっち食べる?」
エッチャンは揚げ物の少ない方の弁当を手に取った。
残った方はロビンの分だ。から揚げとサバの天ぷら?がメインだ。油っこい。
エッチャンはやはり食が進まず、半分も食べないままで
「ごちそうさま」と言った。
もちろん、残した弁当はすべてロビンが食べたわけだが。
さすがに満腹だ。
大した弁当ではないのに(失礼?)、うまく感じるのはなぜだろう。
海の上だからか?ダイビングの後だからか?

船が再び動き出す。本日最後のダイビングスポットに向けて移動する。船の揺れでトモオが起きる。
「トモオ!なんかしゃべれよ!!」
と起きたばかりのトモオに太一が無茶振りをする。
トモオは何かをしゃべっていたが、中途半端な面白さだったので記憶に無い。
横になったエッチャンのために、トモオと太一がデッキ用のクッションを数枚集めてくれる。
エッチャンはボソボソっと何か言ってクッションの上に横になる。
「もう1本潜りますか?」と三浦さんがロビンに声をかける。
ロビンはエッチャンの様子を見て「今日はもういいです」と断った。
「一本ジメですか」と言いながら三浦さんはフフっと笑いながら3本目のダイビングの準備を始める。
船は3本目のポイントに到着する。相変わらず波は高い。
「スノーケルしたいのでしたらご自由にどうぞ」
とスタッフさんはロビン一行に声をかけてくれた。
「行こうぜ!」と太一がロビンに声をかける。
「俺も行くわ」
トモオが立ち上がり、泳ぎの不得意なイッタンもそれに続く。
「私も行こうかな」
真っ青な顔をしたエッチャンも、まさかのスノーケリング。
今回の旅行で、海遊びが最後になることを 全員が感じたのだろう。
ロビンは早く海に入りたくて、さっさと準備をすませ 海にドボーン!!
船から少し離れたところまで泳いでいき、船に目をやると慎重に海に入っているイッタンの姿が見えた。




















